脱出!生還!そして帰還へと、エピソード20
エレベーターを降りたら、広大な空間が広がっていた。
あ、これ…空間を拡張してるな?
ホテルラウンジと同じような空間が、エレベーターから降りたらな。
高そうな応接セットが複数設置されている。
まぁ、それは良いだろう。
なんでさ、部屋へ小型とは言え噴水が?
小さな滝と小川も。
いや、インテリアとしては、素晴らしいですよ?
けど湿気とか…精霊が空調管理しているから、問題ない?
さいですか?
ホームバーっうか、バーカウンターが。
バーテンダーはロボットなのね。
バックバーには、ズラリと酒が並ぶ。
アチラには、ダーツの的やビリヤード台にルーレット台が。
スロットなどやカードゲームを行う場所も。
ディーラーはロボットでした。
金を賭けずに、金銭が掛からないチップを使用する模様。
まぁ、あまり興味無いかな。
奥には複数の湯船を備えた風呂がさ。
ジャグジー各種に電気風呂。
薬湯に温泉水各種。
ドライサウナにミストサウナとクールサウナ。
様々な風呂が。
だが滑り台と、瀑布は必要か?
寝室は、シックで落ち着く雰囲気で。
キングサイズのベットは低反発と言うヤツらしい。
風呂に入った後、軽く一杯やった身には心地良い。
スンナリ…寝ないよ?
晩飯まだやんね。
「ダイル様。
入室してよろしいでしょうか?」っと、女性の声が。
部屋専属スタッフの、メリーさんだな。
分身体の子孫さんで、生身の人間だ。
この世界では珍しい存在だな。
「はい、構いませんよ」って告げたらな。
「かしこまりました。
失礼します」て、入って来たよ。
彼女は給仕ワゴンを押して入って来てな。
「しばらくいたしましたら、晩餐の準備が整います。
お食事は、この部屋で摂られますでしょうか?
それとも、専用食堂へ行かれますか?」
そう尋ねられたのでな、せっかくだから専用食堂とやらにするかな。
「そうですね、専用食堂にしましょうか」
「かしこまりました。
では、そう伝えましたので」
え?
どうやって?
「伝えるの早いですね?」ったらさ、胸元の機械を指差してな。
「こちら、念話機となります。
これにて念話で連絡致しました」
そうな。
っか、そのさ、ある意味、凶暴な胸部装甲を、指差さんでぇ〜
「そうなんですね。
そんなに小さな機械で念話ができるなんて、凄いですね」
思わず関心したぜっ!
そんな俺へメリーさんがな。
「お風呂へ入られ、お酒を飲まれましたので、喉が乾かれては無いでしょうか?
冷えた炭酸水を、お持ち致しましたので、どうぞ」
そう告げたメリーさんが、給仕ワゴンからキンキンに冷えた炭酸水をな。
それを受け取り口へ。
思わず煽る。
ゴキュ、ゴキュ、ゴキュュ!
プッファっ!
乾いた喉には、実に心地良い。
冷えたラガービールも良いが、ちとアルコールが過ぎた感じの今、この炭酸水はベストマッチであろう。
さて、こうなるとだ。
炭酸で胃が刺激されたのか、猛烈に食欲が!
狙ったのか、これ?
メリーさん、恐ろしい子!




