脱出!生還!そして帰還へと、エピソード17
そして辿り着いた都市だが…すんごく、お・お・き・い、です!
っか、塔?
ビルですか、さいですか。
なんでガラス張り?
あ、明るくするため?
紫外線はカットですか、さいですか。
いや、魔道太陽だよね?
え?
精霊が宿ったから、普通の太陽と変わらない?
ただ光量や熱量は調整可能だから、過ごし易いよう制御してるんですか。
凄いですねぇ。
で、なんで皆さん、宙に浮かんだり、飛んで移動しとるの?
え?
徒歩の代わり?
はぁ?
セントラル・サーバが重量魔術を制御して、魔術が使えない者も自由に宙を移動できるって?
はい?
急ぎの場合は、都市内なら転移も可能?
もう、なんでも有りやな。
ただ重量物などを運ぶ場合は、乗り物で運ぶ方が効率が良いため、フローティング・カーなどを使用するらしい。
フローティング・カー?
あ、浮かぶ車で、接地しないから全く揺れないと?
そして運搬以外に、レジャーなどでも使用するのね。
都市から離れた場所へ移動するのかぁ。
郊外へ農園や牧場などがあり、そこへ遊びに行くっと。
いや、仕事じゃ無いんかいっ!
えっとぉ、それはロボットの仕事であり、下位や中位の精霊が手伝ってる?
上位精霊は、変わり者以外はアンドロイドへ宿り都市で働いているらしい。
さいですか。
ネット環境も充実していますねぇ。
ただ、ディスプレイてぇのか?
宙に透明な板が浮き上がり、それをタッチして操作している。
それ、映像的な画面っすか?
使用しない時は消すし、マルチウインドウも可能っと。
なるほど。
で、コンテンツなんだがな、番組制作会社が作られて、ドラマや映画にドキュメンタリーを。
さらに、アニメやゲームに小説とかマンガなどを、ネット配信ですか?
シッカリと、サブカルチャーも根付いてますね。
カギバハルやイケメンフクロウっう場所へは、サブカルチャーを扱う店も在るようだ。
数ヶ月に一度は、その手のイベントをしており、一部の分身や、その子孫、アンドロイドにロボットまでが、参加していると?
なんか、やりたい放題だなっ!
え?
なんかさぁ。
割烹着着た熊が居たんだが…気のせいか?
いや、アチラにも。
へ?
ネコ?
うせやろ?
二足歩行しとるがな。
大半は黒猫だが、白猫や三毛も居た。
どうやらロボットらしいのだが、家政婦ロボットらしい。
ある物語を見て欲しくなった?
色々とやばいから、止めなさいって!
で、なんで、巨大ロボがさぁ、建設現場で稼働しとんの?
あれ、白い悪魔じゃね?
青い三連撃みたいなヤツも居るし…
他にも色々と…
え?
趣味?
バカなの?
倒れたりしたら、中にいる者が危険でしょっ!
はい?
重力制御や慣性中和にて、内部に影響はない?
浮遊などの魔術で重量物を持ち上げたり、支えるよりは巨大ロボの方が効率が良いし小回りが効く?
そうなのか?
パトのレイなんちゃらみたいなの居ますが?
はい?
警備隊の備品?
犯罪は無いが、一応は取り締まる組織は運営しとると。
意味あるのか、それ?
料理店は、チェーン店から専門店、高級な料亭まで様々な店を。
特にマンガ飯を出す店が人気らしい。
料理対決はしないが、それ系の料理とかな。
ちびっ子なのに、ミスターなヤツの料理とか、至上や極限などの料理などなど。
素材はマナが豊富な森や海で、さらに精霊が品種改良した品々を。
最上の素材を極限な技法にて、アンドロイドが正確無比な動きにて仕上げる。
これ以上はない!っう料理を、日々研鑽して高めているらしい。
凝すぎじゃね?
美味かったけどさ。
固まったんだけどさ。
美味すぎなんですが?
困ったものです。




