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脱出!生還!そして帰還へと、エピソード11

しばらく…と、言うほど待たずに、受付嬢が帰って来た。

上司だろうか?

ちょっと小太りな、おじさん連れてな。


「お待たせしました。

 こちら、主任のハーシスと申します。

 (わたくし)マリタから引き継ぎますので、よろしくお願いします」


そう受付嬢がな。

そかぁ、マリタさんって言うんだなぁ。

覚えとこ。


「紹介に上がりました、(わたくし)、ハーシスと申します。

 この件に付きましては、別室にて、お伺いしたく存じ上げます。

 どうぞ、こちらへ」


主任さんの案内にて移動を。

ほどなく、会議室のような部屋へと案内されたよ。


部屋へ入り全員が席へ着いた頃に、女性職員が茶を持って来て配膳した。

をいをい、えらい厚遇じゃね?

平民が単なる報告へ来ただけたんだが?


俺たちは座ったが、ハーシスさんは座らないみたいだ。

誰かを待ってる感じか?

そんなことを思ってると扉が開き、ザ・紳士といった風の男性が入室。

誰だろ?


とりあえず、俺たちも席を立つ。


そして入って来た紳士がね。

「この方々かね?」っと、入るなり、ハーシスさんへな。


「はい、亜人に関する情報を、お持ちとか」

「そうか。


 ふむ。


 お待たせして申し訳ない。

 私は、この町を任されておる、町長のザギトと申す。


 ソナタらは、亜人に対する情報を報告に参ったとか?

 相違ないかね?」


をいをい、いきなり大物やんね。

町長たら貴族だよな。

面倒は、ごめんだぞ。


「うむ。

 ワシは採掘クラン・ガテン堀りの者じゃ。

 一応は幹部なんぞしておる」


いや、ギムさん?

相手、貴族だよ。

大丈夫?


「ほぅ。

 隣領(りんりょう)の採掘クラン・ガテン掘りの幹部殿かね。

 ならば信用できような。

 して、情報とは?」


ほっ、大丈夫みたいだな。

無礼な態度で無礼打ちなんざぁ、シャレにならんからな。


「ふむ。

 それなのじゃがな。

 この領にある廃坑へ採掘へ来ちょったんじゃが、亜人に襲われてのぅ。

 ワシらは早々に引き上げたんじゃが、それでも、村近くまで襲撃されておった訳じゃ」


ギムさんが、そう告げると、町長が渋い顔に。


「そちら方面からも亜人ですか…

 いったい、何処から湧いて出て来るのやら」


そう言って、ため息を。

なんか苦労してそうやね。

まぁ、遺跡入り口から溢れた亜人。

あの対応へ追われてんだろーなぁ。


「まぁ、とりあえずは座りましょう。

 君、お茶を取り替えてくれたまえ」

ハーシスさんが職員さんへね。


そして一同が席へ着くと、ギムさんがね。


「亜人が現れる場所なんじゃがな。

 どうやら、あそこには遺跡が埋まちょるみたいでのぅ」

「その話しは、(まこと)で?」

「うむ。

 それについては、この者。

 ダイルに聞いて欲しいんじゃわい」ってことを。


そこで俺へ振るのかぁっ!

マジかよっ!


「その者は?」っと、町長さんが不思議そうに。


「坑道でワシらを逃すため、殿(しんがり)を勤めた者じゃ。

 斥候クラン・ミミズクの止まり木メンバーじゃな。

 腕は確かじゃぞい」

「ほぅ。

 あのクランの…

 それで、ダイル君だったか?

 報告して貰えるかね?」


なにかさぁ、異様に評価が高いようなんだが…

まぁ、報告しますかね。

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