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脱出!生還!そして帰還へと、エピソード9

いっそのこと、俺が殲滅しとくか?

そんなことを考えたんだが…


『それは、止めた方が良いであろうな』っと、クロード様から警告を。


え?

何故です?


そう尋ねたらな。


『おそらく、この時期。

 あの遺跡付近へ近付いたのは、君達だけであろうな。

 そして、単独行動したのは、ダイル、君だけだ』


それが?

殲滅するのと、関係ないですよね。


『殲滅とはな。

 だが、その結果について…考えてみたのかね?』そんなことをな。


結果?

亜人共が消えるだけでは?


クロード様は、何を言いたいんだろうか?


『ふむ。

 まずは、亜人の死体が大量に発生するな』


まぁ、そうでしょうね。


『そうなれば当然、それらは腐敗するだろう』


そうなりますね。

それが?


『やれやれ、まだ気付かないのかね?

 そうなると、疫病などの苗床になる訳だ。

 この地に病が蔓延するだろう。


 そんなことになればだ。

 原因は何かと、そうなるだろう。

 その際に、当時、現場付近に居た者、そう、君だな。


 余計なトラブルに、巻き込まれたくなければ、勝手な行動を慎むべきだな』


うーむぅ、確かに短絡的だったか?

森などでは動物や虫が処理するため、疫病が発生するまでには至らないだろう。

まぁ、許容範囲を超えれば別だがな。


遺跡付近の森へ溢れた亜人共を始末すれば、それもヤバいだろう。

考えて始末する必要があるってことだな。


ってことは、俺が手を出してはダメってこと?


『そうは言っておらん。

 ただ手を出す時期を、考えるべきであろうな』


時期?

どう言うこと?


『時期に亜人共を討伐するため派兵されるだろう。

 君達のように依頼されて参戦する者も、居るやもしれん。

 それに合わせれば、気付かれることもあるまい』


なるほどねぇ。

単なる斥候職である俺には、そんな事まで考えられんかったわい。


そして馬車は進む、何時もよりも速くな。

積荷や搭乗員を含む馬車の重量。

実は魔術で軽減している。


クロード様からの課題である。

なかなかにスパルタだ。


俺へ付与された移動強化能力、まぁ、重量制御魔術なんだがな。

この術式が居住区にて見付かったんだわ。

それをクロード様が解析して改造強化されてなぁ。


それを俺へ、ご教示していただいた訳で…

頼んで無いんだが?


で、ある程度を身に付けたので、丁度良いから馬車を軽量化しなさい、ってな。

なかなかに、スパルタだろ?

大事なことだから、2回言うんだったけ?


そして、お馬さん。

こちらは亜空間より生命の精霊がチョッカイ…ごほん、干渉している。

体力回復に不調があれば癒し、さらに移動補助までしてるみたいだ。


「ねぇ、この馬車、凄く速くない?

 なのに、あまり揺れてないみたいなんだけど?」


リタが気付いたみたいだな。


「特別な馬車かなんかだろ?

 最近の馬車は、板バネだったけ?

 アレを使ってるらしいぞ」

「そんなものかしら?」


ゾックの説明に、リタが納得したようだ。

いや、その説明では、馬車が速くなった説明ができてないが?


まぁ、そんな訳で馬車の走りが異常に速くてな、夕方には町へと。


普通は2泊必要なんだが…おかしいなぁ。

へっ?

白々しい?

何が?

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