表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/200

脱出!生還!そして帰還へと、エピソード7

しかし…村長と言えば、老人では?


ん?

怪しげな記憶では、たまに奇を衒(きをてら)ったように若者が村長ってパターンもある?

そうなのか?

ああ、代替わりな。


え?

ラノベでは、良くある?

なんだ、そのラノベって?


まぁ、良いか。


「ほぅ、お前さんが、村長さんかぇ。

 随分と(わこ)うて別嬪(べっぴん)さんじゃが、女子(おなご)が村長とは珍しいのぅ」って、ギムさんが。


いや、ギムさん?

マジで言ってる?


あ、ドワーフだったな、好みは違うか。


「やんだぁ、世辞ぁ良かんべさぁ。

 ワチは(いん)だ亭主ばん代わりさしとんな。

 んで、ワチに何ぞ用かいなぁ?」

軽く頬を軽く染めて言わんで欲しい。


「世辞のつもりでは無かったんじゃがのぅ。

 まぁ、良かろう。

 一つは駅馬車の件じゃ」

「おんゃぁ?

 そんをワチに聞んても分かんねーべさ。

 駅馬車組合に聞いてなんせ」

まぁ、そうだろな。


「駅馬車組合には、もう行ったんじゃよ。

 したらな、護衛が居らんで馬車が出せんとのぅ。

 じゃから、ワシらが代わりに護衛を申し入れたら、村長さんの許可が欲しい言われてな」


ギムさんが、ため息を吐きつつ告げる。


「なんと!

 護衛さしてくんなさるかいな!

 こりゃ有り難いべさ。

 是非(ぜひ)、お(たのん)申しますでなぁ」


そう村長が、頭を下げる。

町との行き来が途絶え、困っていたみたいだな。


「うむ、任せるが良い。

 して、次は報告なんじゃがのぅ。

 済まぬが、悪い知らせじゃ」

「はて?

 悪い知らせだんべか?」

「うむ、ワシらは山の坑道へ採掘へ行った帰りでな。

 その坑道へ、遺跡への穴が空いたみたいなんじゃ。

 してな、穴から亜人が溢れておるらしい」


そうギムさんが告げると、村人たちの顔色が悪くなる。


「この事は、町の役人へワシから告げておくでな。

 ただ、備えを十分にしておくことじゃ。

 ワシらも襲撃に耐えながら、なんとか、ここまで来たからのぅ。

 今は村へは警戒して近寄ってはおらぬが、早めに備えをの」


そう告げられた村人たちが慌て始めるが…


「落ち着くべっ!

 こなぁ時こそ、落ぢ着いて動くべやなさ」


村人たちへ、そう一喝した後、ギムさんにな。


「報告、ありがとだべな。

 こん報酬なんだべが…」

「報酬は町で貰うけぇ要らんの。

 ワシらは依頼期限が危うくてなぁ、そろそろ行きたいんじゃが?」


軽く遮り告げる。

いや、男前(おっとこまえ)過ぎん、ギムさん。


その後、俺たちは駅馬車組合へ村長さんを伴い移動。

途中で村長宅へ立ち寄り、村長さんから書状を受け取ったよ。

町への陳情を(したた)めてあるらしい。


駅馬組合にて用意された馬車へと。

ふぃっ、ようかく帰れるよ。


馬車に乗り、御者が馬にムチをな。

しかしなぁ、亜人、増え過ぎだろ?

しかも、俺が倒した亜人を持ち帰って、喰らってるよ。


悪食にも程があるだろ!

っても、こっち側の亜人は結構減らしたから、村は当分大丈夫だろう。


ん?

何時やったて?

いやな、亜空間で暮らしてる分身さん達がね、運動したいってさ。

だから、展開した糸から亜空間出口を展開して、亜人狩りをね。

良い運動になったってさ。

良かったね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ