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脱出!生還!そして帰還へと、エピソード5

俺の姿が見えた途端、リタがな。


「ダイル!

 あなた生きてたのっ!

 そうなら、もっと早く帰って来なさいよね!

 心配するじゃないのっ!」


イヤイヤ、そんなにキツく怒鳴らんでさぁ。

切ないぜ!


「良く帰って来れたなぁ。

 俺たちは、ここまで結構な頻度で、亜人に襲撃されてさ。

 さっきのが、1番大規模でなぁ。

 もうダメかって思ってたトコなんだよ。


 ダイルは隠れたり避けたりしながら、ここまで来たのか?」


そうゾックがな。


「君が現れて、ケインが居ないってことは…

 やっぱりケインは、ダメだったのかい?」


ソリタが、そう尋ねる。


っか、テメェら!

同時に喋んじゃねぇ!

俺は聖徳太子とやらじゃねぇんだからなっ!


この聖徳太子てぇ人物はな、複数の人が話す言葉を同時に理解してたらしいぞ。

そう譲渡された記憶にな。


この記憶の主なんだがな。

自分が転生者だと信じていたらしい。

馬無しで走る車や、複数の馬車を連結して走る電車とか、空飛ぶ乗り物があったらしいな。


いやいや、古代文明では、珍しい話しでは無いよな?

ただ、日本とか、アメリカ、ロシアなど、聞いたことがない国の話しとかさ。

本当のことなのだろうか?


まぁ、そんなことは、さておき…


「リタさぁ、坑道抜けるの大変だったんだからな。

 早くは来れないって。


 ゾック、お前の言う通り。

 俺は斥候だからな、隠密行動は慣れてんよ。

 まぁ、亜人の多さには辟易したがな。


 ソリタ、ケインについては、ま、そう言うことだ。

 戦ってたから止めるよう注意し、敵が集まってるって忠告したんだがなぁ。

 従うどころか怒鳴られたよ。


 お陰で敵が集まって来てな、脱出に手間取った訳だ」


うん、完璧な返答だろう。

嘘も一切、吐いてないぞ。

語ってないことが、あるだけでなっ!


したらな、3人がキョトンって。

どうした?


「ダイル…あなた、今の私たちが言った話し、一度に理解したの?」っとリタが。

「えっ?

 全員の言葉を同時に理解したんか?」て、ゾック。

「君、そんなこと、出来たっけ?」そう、ソリタ。

「なぁーん騒いじょるんなら?」つう、ギムさん。


「だぁーらぁ、一度に話し掛けんじゃ()ぇっ!

 あ、ギムさん。

 ただいま戻りました」


俺に叱られ憮然とする3人は放っておき、ギムさんへ挨拶な。


「おお、ダイルか。

 良く無事に戻ったのぅ。

 大変じゃったじゃろ?」


そう言って、肩や背中を叩いて来る。

いや、痛いんですが?


っか、ん?

前は、もっと痛かったよな?

ギムさん、力が衰えた?


『そんな訳あるまい。

 相手はドワーフだ、普通のヒューマンなら悶絶しておるよ』

俺が普通じゃ無いとでも?

『遺跡で改造された改造ヒューマンである君が、普通なはずあるまいに』

そうクロード様に呆れられた。

クソ!


ちなみに、クロード様とは念話にて話しているため、皆には気付かれてないからな。

まぁ、瞬きもできない瞬時の遣り取りだから、気付くハズもないか。


こんな感じで採掘チームへと、シレッと復帰したよ。


でな、糸を四方へ放ち、近場の亜人を次々に屠ってます。

ついでに珍しい動植物は、亜空間へ取り込むことも忘れない。


地中へも糸は伸ばしてるぞ。

鉱石類が存在したらインベントリへ保管、そしてインベントリ経由で亜空間へだな。


そんな取り込んだ動植物を精霊さん達がケアし、増やしてるらしい。

土や鉱石類も、マナを使用しつつ増幅中なんだとさ。


え?

なんで推測?

いやさぁ、亜空間内は時間加速されてるからなっ!

あんなん把握できっかぁっ!

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