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脱出!生還!そして帰還へと、エピソード3

出口となる転移陣へと。

移動先は山の山頂付近にある洞窟らしい。


まぁ、死んだ貴族たちが話していた情報で、確認した訳では無いらしいからな。

ま、行ってみれば良いか。


直ぐに転移陣へと辿り着く。

だが、直ぐには起動しない。

クロード様が解析したいんだってさ。

壊さんでくださいよ?


『素人ではあるまいに、そんなことせんよ。


 しかし…ふむ。

 屋敷や城へ設置した陣の古い型みたいだな。

 余り質は良いとは言えぬが、まぁ問題なく動くであろう』

そんなことをね。


問題なく動くらしい。

クロード様は、魔術に対し深い知識を持っているらしい。

と言うのも、趣味が古代遺跡から発掘された遺物の収集と、魔術の研究および研鑽だったのだとか。


ここの遺跡へ存在する遺物に、興味津々だったんだが…

どうやら一部の魔術師が突出していただけらしく、大した物は無かったらしい。


まぁ、この帝国が集めたらしい古代文明の遺物には、クロード様の興味を引く品があったみたいだがな。


この地には、豊富な資源が埋蔵されており、また滅んだ文明が多いことから、新たな文明が根付き易いそうな。


自然災害や戦争、ドラゴンなどの魔獣災害などで、幾つもの文明が滅んでいる。

他所の地域からは、呪われているのでは?とか、言われてるそうな。


だが、俺たちみたいなクラン所属の者たちは、依頼がない場合は良く遺跡探索するからな。

稼ぎの足しになる有難い場所でもあるんだわ。


まぁ、今の俺がセカセカ働く必要が有るかは別だが…


さて、クロード様も転移陣を解析終わったみたいだ。

たったと出るかね。


しかし、この遺跡を造った輩は、よほど秘密主義だったのかね?

遺跡壁面を魔術コーティングしてあり、透視などて外が確認できないんだわ。

だからさ、自前での転移は、怖くて出来んよ。

だから、この転移陣でな。


荷物は全てインベントリへ。

身一つで転移陣へ乗り、陣へマナを。

うん、起動したのか、陣が発光したな。


っと、景色、変わってね?

早っ!


周囲を見回す。

うん、ここさぁ、洞窟なんだけどな。

入り口が崩落して塞がってんよ。


で、洞窟の外なんだがな、クレバスの底になってるみたいだ。

えーっとぉ…

転移陣が存在した洞窟が、岩亀裂であるクレバスへ落下してる?

どゆこと?


『ふむ。

 この文明は、結界系には長けていたみたいだな。

 洞窟を囲む形で、結界が施されておる。


 その結界に保護されるように、発生した亀裂へ落下したようだ。

 その上から落ちて来た瓦礫に埋まった…

 そんな感じてあろうな』


はぁーっ、そんなこと、あるんやねぇ。

っと言うことは、出口は塞がってると?


うーん。

洞窟の出口から、透過能力で出れそうだよな。

試してみるか。


そう考えて、少し移動したが…

慌てて戻る。

うん、透過ってさ、思った以上に負荷が高い。

途中で透過が解けそうだわ。


壁ていどなら、楽に行き来できるが、数十メートル以上を透過で移動するのは無謀だったみたいだ。


転移も、今の俺では鍛錬不足かな。

転移距離が足りず、岩の中に居る状態になりそうだ。


地道に通り道を作るしかないかなぁ。

はぁ、しんど。

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― 新着の感想 ―
[一言] 遺跡自体を丸ごと回収はしなかったか。
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