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鉱洞での採掘依頼、エピソード4

入るか入ざるべきか…

悩んでる内にな、入るしかなくなってしまったよ。


この洞窟へ向かい、四方八方から気配が集まって来てるからなぁ。

あの密集地帯を、無事に抜ける自信なんざ無いわさ。


渋々、洞窟内へと分け入る。

内部は意外に明るかったよ。


これ…遺跡じゃね?


気配を探りつつ、身を隠しながら進む。

途中で亜人の姿もチラホラと。


しかし、別種の亜人が群れるのは珍しい。

大概が争いになるし、命のやり取りに発展するものだ。


それが争うことも無く群れるとはな。

あ、納得。


狼人族(ろうじんぞく)の一味が、亜人族を指示してらーな。

亜人族の中でも狼人族は上位種だからなぁ。


虎人族(こじんぞく)などの上位種やバンパイヤなどが、亜人族を率いることは珍しくないらしいからな。

まぁ、俺は初めて、お目に掛かった訳なんだが…


ちなみに、獣人やエルフ、ドワーフは異人族ね。

間違っても亜人あつかいしないように。

決闘沙汰になるかんよ。


んでな。

物語でさ、ゴブリンやオークに、ジェネラルやキング、クインにエンペラーなどの上位種が書かれるんだが…

んなの居ないかんな。


ゴブリンは、ゴブリン。

オークはオークなの。

進化なんざぁしないから。


まぁ、ゴブリンやミノタウロスはさ、道具を使ったり、武器を使用したりする。

亜人にしては知能が高いし、手先も器用だからな。

っても、それだけに過ぎないんだが…


オークはなぁ。

バカなのもあるんだが、手が蹄だからね。

武器なんざぁ持てないわさ。


ただなぁ。

この蹄が結構凶悪でな。

下手なメイスなんぞの鈍器より硬く、当たったらタダでは済まない。

それにオークの膂力はハンパではないからさぁ。

一発で昇天ってな。


そしてオーガにトロル。

うん、バカ。

知能的に劣ると言うかね、その、なんだぁ。

木の棍棒持たせたら齧ったり、そこら辺を叩いた後で放り出したりするらしい。


研究した魔導士が居たらしくてなぁ。

暇人か?


そんな亜人族を率いるのは簡単では無いのだが…ある意味野生生物である亜人族は、強者に従う訳でな。

狼人族などの力が強い部族に降る訳だ。


で、この狼人族が、何処かへ向かっており、行く宛がない俺はさ、現在彼らを尾行中って訳。


上手く行けば、出口があるやも。

そんな淡い期待を胸にさ、身を潜めつつ後を。


したら、何やら小部屋へと。

チッ!出口じゃねぇんかよっ!


仕方なく、部屋の入り口から内部を伺う。

部屋のなかったは明るく、身を潜める場所も無いようだ。


ただ、外より明るいからさ、内部の様子は良く分かる訳で…

何してんだ?アイツら?


狼人族クラスになれば、大人びた子供程度の知能はある。

本能ではなく、ある程度は考えて行動できる訳だな。


そんなヤツらが、部屋の中で…あ?

なんかさぁ、いきなり一体が死んだんだが?

意味分からん。


狼人族の一行が部屋から出て来たな。

死体を担いでいるみたいだ。


様子を伺ってたら、一行は去って行ったよ。

一体、何だったんだろうな、アレは?

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