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鉱洞での採掘依頼、エピソード32

森ネズミの燻製を入れていた袋。

高級キノコと苔も入っている。


苔は流石に要らないので、ここへ捨てることにしたよ。

森ネズミ燻製の残りは半匹だな。

途中の休憩で結構食ったんだなぁ、俺。


そして当然のことながら、トレントの果実を袋へと。

果実の皮は意外と丈夫だから、雑に扱わなければ大丈夫だろう。

森には薬草も生えていたんでな、種類別に束ねて入れている。

コイツらを緩衝材代わりにして詰めていく。


まぁ、それほど入らないからなぁ。

荷物を纏めたから移動を。


移動ついでに、丸々太ったウサギ3羽ほど捕まえる。

懐から出した、頑丈で長い針を使用し、死なないように仮死状態へ。

ほぅ、こんなに簡単なんだな。


譲渡知識にて、仮死させるポイントと力加減にコツがな。

これって本来ならさ、結構修練が必要じゃね?


獲った獲物ね耳を束ね、紐で腰へと。

流石に、ここで捌いたらさ、血の匂いに反応されるだろう。


トレントの森を抜ける。

抜けた森にも流れてた川が続いてんなぉ。

少し先に、小ぶりな泉が見えた。


良し、アソコで解体するかね。

そう思い泉へと。


しかし広い森だ。

これが洞窟内てぇんだから、恐れ入る。


トレントの果実を、しこたま食った後だから、流石に腹は減ってはいない。

だが、この先を考えると、食料は確保するべきだろう。


途中でハーブや防腐効果のある香辛料も見付けた。

こんなに採れるのは異常だが、ここが作られた森ならば、作った当初に移植したと、考えるべきだろう。


ウサギを素早く解体して行く。

仮死状態だったから、血抜きは簡単だったよ。

殺していたら、こうは行かなかっただろう。


川を使用して血を川へと流す。

川の中で、血に反応している生き物も居るな。

まぁ、こちらには来ないみたいだが。


血を抜き、内臓を取り去る。

内臓も美味いてぇ話しがあるが、寄生虫が怖くてな。

あれ、飼育されてる家畜の内臓だから食えるんだとさ。


そんなん思ってると、寄生虫や雑菌を除去する術が思い浮かぶ。

えーとぉ…何故、治癒術?


肉の浄化扱い?さいですか?

まぁ、出来るのならしてみますかね。


除去した内臓を洗いながら…

え?精霊さん?

水を操り、綺麗にしてくれるって?


あ、早っ!

内臓の状態を生命探知とマナ感知、それに気察知にて確認を。

うん、問題ないな。


内臓へ香辛料と塩を溶かした水を浸透させる。

水精霊さんがなっ!


十分に浸透したら、余分な水分を抜き去ると、防腐された内臓の出来上がりってな。

精霊さん、便利です!


そして、それぞれのウサギから取った処理済み内臓を、各々の胃袋へ入れてから縛る。

結構伸びるな、胃ってさ。

それを食料袋へと。


次は肉か。

皮との境目にナイフを当てると、水が流れ綺麗に剥がれていく。

こんな簡単な解体は初めてだぞ!


骨は捨てて行くことに。

鍋でもあれば、骨から出汁を取ることも考えられたが、無いものは仕方ない。


調理器てぇのは嵩張るんだよっ!

個人で持ち運ぶヤツは、余程なほどの酔狂人さね。


そして肉なんだが…

やはりハーブや香辛料に塩を溶かした水を浸透させ、火精霊と水精霊に風精霊が乾燥させた。

うーん、干し肉?っかラビットジャーキーやね。


美味そうだ。

で、皮も精霊を使用して舐めし、その皮にジャーキーを包んでから腰に吊るす。

皮が簡易袋へ早代わりってな。


こんなに簡単に行えるとはなぁ。

精霊って、チートやなぁ、っと、しみじみ思いましたよ、はい。

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