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鉱洞での採掘依頼、エピソード3

皆が退避した後、俺は争いの気配がする方へと。

無造作に移動しない。

気配を殺し、影から影へとな。


なんかさぁ、モンスターの気配がなぁ。


で、争いの気配がしている場所に着くと…やはりケインが戦っていたよ。

何してんだ、アイツ。


俺は懐から魔道具を取り出し、ケインへとな。

ある一定距離へ声を届ける魔道具でな、斥候用魔道具の1つだな。


「ケイン、勝手な戦闘は止めて直ぐに引くんだ。

 敵が集まって来てるぞ」

そう語り掛けるとな。


「採掘は終わったんだろーが!

 俺は戦いたいんだよ!

 強くなるにゃぁ、戦わにゃなんねーんだ!

 邪魔すんじゃねぇ!」って、大声で怒鳴りやがった。


真性のバカなのか?

アホなんですね、分かりました。


「引く気は?」

「しつけぇ!

 ほっとけや!

 邪魔だぁ!」


ダメだぁ、コイツ。

まぁ今の会話は蓄音魔道具へ蓄音したから、後から揉めることはあるまい。

ってもだ。

俺が無事に戻れたら、の、話しだがな。


ケインの怒鳴り声に反応したのか、四方八方から迫る気配が!

皆の下に戻るのは無理だな。


あちらの気配は濃いからなぁ。

俺は気配が薄い方を選びながら移動を。


洞窟奥へと進むことになるが、仕方あるまい。

暗闇へ潜み敵を遣り過ごす。


なんでオーガが?

俺は慌てて、匂い消しの魔道具を取り出し起動。

これは最長3日しか保たない、一回コッキリの使い捨て魔道具だ。


結構な値段がするが、任務では匂いに敏感な敵が居る場所へ潜入する場合もあるため、必需品とも言える。


オーガが居るなら、オークも居る可能がある。

ヤツらの鼻は些細な匂いも嗅ぎ分けるため、暗闇に潜んで居ても見付かる可能性…


っぶね!


言ってる端からオークかよ!

しかも10体近くの団体さんである。


こちら近くを嗅ぎ回っているから、もしかして魔道具を使う前の匂いを察知されてた?

危機一髪だぜ!


敵を遣り過ごし進んでいると、断末魔が聞こえた。

あの声はケインだろう。

まぁ、当然の結果だな。


皆は無事に鉱洞から出れただろうか?

まぁ、人のことを考えてる場合じゃねぇんだがな。


しかし…この鉱洞へオークやオーガが出るとは聞いてないんだが?

まぁ、採掘クランも知らなかったのだろう。


ここへは何度か坑夫を送り、ある程度の地図も出来ているらしい。

まぁ未探索の場所も多々あるようだが、流石にオークやオーガが居れば分かるだろう。


多分だが、最近現れたのではないだろうか?

そんなことを思いつつ先へと。


すると…


鉱洞に大きな穴が!

最近崩れたぽい感じでな、細かい砂が落ちたり、舞ったりしている。


で、オーガが、そこから出てきた…

トロルもかよっ!


めちゃヤバいやんね!

出て来たヤツらが去ると、洞窟付近からの気配は消えた。


さて、戻るか、進むか、だが…

正直、戻って無事に外へ出る自信はない。


かと言って、洞窟内を進むのか?

自殺行為じゃね?


けどなぁ、モタモタしてると、モンスターが戻って来るだろう。

俺は、どうすれば…

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