鉱洞での採掘依頼、エピソード24
あー、エライ目にあったぜよ。
フラフラです。
亡霊さん達は、善意で知識譲渡してくれたのだろう。
っか、生きた証を残すため、俺へとな。
そんな感情も感じられた訳で…
う〜ん、確かに知識が譲渡され、様々な知識が頭に植え付けられたよ。
キツかったが、色々知れたのは有り難い。
だがなぁ、それを使い熟せるかは別だがな。
中には失われた古代の知識もある。
だがなぁ、魔道具前提の知識なんぞ知っても、肝心の魔道具がないかんなぁ。
強力な魔術なんかは、複雑過ぎてな。
アレ、俺には無理だろう。
武技なんかの知識もな。
ドラゴニアンの肉体強度と能力前提の武技って…俺にどうしろと?
グラスランナー君さぁ、その素早く走れる足と小柄な体を使った技術は素晴らしいよ、うん。
けどさ、俺には無理だからね。
このように、種族特化した技能なんぞの知識も、混ざっての譲渡だった訳で…
キツい思いさせられ損なトコもあったよ。
ただ言えるのは、知られて無いか、俺が知らないだけか知らないが、新たな知識を得られ得したっうことだな。
あの黄緑の靄の正体は精霊だったとかさ。
死体の遺留品には様々な物があってな、大半は経年劣化で使えない。
だが、犠牲者が契約した精霊が宿るネックレスは、実に有用だろう。
まぁ、俺が認められるならば、だが。
とりあえず、ネックレスを着けてみるか。
ん?
精霊とは会話できず意思疎通も不可能らしい。
だが通じ合う感覚があるらしく、その感覚も譲渡されていた。
で、その感覚があったのでな。
うん、地水火風雷の精霊たちが協力してくれそうだ。
後は魔法の矢筒と魔剣が一本だな。
矢筒は矢が魔術生成されるらしい。
どう言うカラクリだ?これ?
元の持ち主も、遺跡で手に入れたため、どう言う仕組みなのかは知らなかったみたいだな。
矢筒は魔道具だったが、弓は普通の短弓だったみたいだ。
だから朽ち果てたよ。
矢が有っても弓が無いんじゃなぁ。
まぁ、有用だから持ってくがな。
後、剣っうか、刀かこれ?
知識では風と水、雷を宿す刀らしい。
まぁ、使い手のマナで発動なんだけどな。
コレも遺跡産だな。
由来は分からないみたいだ。
小刀の部類に入るのか、それほど長くはない。
短刀を扱う俺にも、なんとか使えそうだ。
ただ腰に吊るすのは難しいな。
だから背負う形か?
ザックや荷物の兼ね合いを考え、しばらく背負う工夫をな。
ふう、疲れたぜよ。
食料を取り出し貪る。
水は魔術で補充可能になったよ。
だからケチる必要は無くなった。
水も痛むのでな。
鮮度が良い内に飲むべきだろう。
この遺跡には、マジックバック系の収納魔道具がないかなぁ。
クランメンバーの1人が遺跡でマジックポーチを見付けてな。
それが便利でさぁ。
アレ、羨ましいんだよ。
今現在、荷物が結構邪魔でなぁ。
マジックバック系魔道具が欲しいです。
切実にっ!




