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鉱洞での採掘依頼、エピソード23

なんかさ、気分がハイになってな、ポーッとしてたよ。

疲れてんのかな、俺。


そら、疲れもするわなぁ。

命懸けなシーンばかりなんだからさ。


現に今も即死の危機である訳で…

そんなん思いながら、そーっと、台座上の珠を見る。


うん、ふよふよ浮いてんなぁ、君。

お気楽か?


あの珠を嵌める穴はっと…ん?

思わず、二度見、三度見ってな。


なんで珠が嵌ってる?

をっかしいだろーっ!


よーく考えよぉ、命は大事だよー

なのに無意識で嵌めた?


んなバカな…

ま、まぁ、アレだ、アレ。

嵌める嵌めないのさ、命の葛藤をせずに済んだんだからさ。

良しとしよう。

本当に、それで良いのか?俺。


っか、済んだことをグチグチ考えても仕方あるまい。

それよりもだ、本当にマナが感知できるようになったのかをね。


真那(マナ)は万物の根源とされる。

古代書によると、マナは原子や分子の元になる物であり、全てはマナにより構成されるのだとか。


っかさぁ、分子とか原子、中性子などなど。

当たり前のように語られてもな?


いや爺さんがな、その変も説明してくれはした。

訳分からんわい!


っかさぁ、その説明だとマナは微粒子?素粒子?

触ることも、見ることも出来ない訳で…

そんなん、どう感じろと?


無茶だろ!って、思ってた時もありました。


洞窟から死体…目に見える全てが、薄らと水色にな。

思わず、自分の手を見る。


薄らとした水色と赤、そして黄色?いや金色か?

カラフルですね、うん。


爺さんに聞いた話しでは、生命っと言うか、魂を示す色は赤らしい。


辺りを見回すと、黄緑ポイ(もや)と水色の靄がな。


爺さんが生命探知は、感じるのと見ることができるってたな。

見る場合、生命っうか、魂が赤く見えるらしい。


その話しからすると、赤く見えたのは生命っうか魂か?

マナ感知にて視認した場合、マナは水色ってたような…


クランの忍者師匠からは、気について聞いた時、気は黄色ってたハズだ。


それらが正しいなら…

赤は生命っうか魂だな。

水色がマナ、黄色が気となる訳だ。


して、黄緑は、なんだろ?

そんなん思いながら、目を背ける。


いやね、そんなにさぁ、ジィーっと見ないで貰えます?

テレますなぁ。


いや珠の能力でさ、生命探知ができるようになった訳よ、うん。


でさ、生命=魂った訳なんだが…

珠を嵌めて即死した方々がねぇ。


なんか未練…まぁ有ったんだろーけどさ。

俺を見つめても、何もできんぞ?


そう、死者の霊魂が見えてんだよ。

なんだか、ヤダ。


っか、ん?

この亡霊達って、指輪に繋がってね?

もしかして、指輪に囚われてんのか?


試しに死体の一つから、指輪を抜いてみた。

ビックリしたぁ〜


指輪を抜いたら、死体と指輪が自壊してな、砂になっちまったよ。

うん、魂は解放されたみたいだ。


なので俺は、次々と亡霊達を解放していく。

死んでまで、指輪に苦しめられるなんざぁ酷過ぎるんでな!


しかしさぁ。

ヒューマン、ドワーフ、エルフにホビット。

獣人にリザードマンにドラゴニアンなどなど。


多彩な人種の魂がな。

皆、解き放たれて嬉しそうだ。


だが成仏しないの?

ん?

エルフの亡霊が、俺に近寄り…あーっと、エルフの知識が流れ込んで来たんだが。

結構キツいんですがね。


お礼のつもりか、終わったら御辞儀して消えてったよ。

確かにエルフの知識は有難いな。

って!

解放した亡霊さん達?

俺の前に並ばなくて良いんですよ?


まさか…全員が俺へ知識譲渡とか?

はははっ。

助けてぇ。

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