鉱洞での採掘依頼、エピソード22
壁文さんの壁書きに、ほっこりってな。
しかし…台座に浮いてる珠。
コイツを指輪に嵌めれば、俺にもマナや気が感じられるようになるのかねぇ。
しかもだ、精霊だよ、精霊!
昔は精霊との意思疎通が可能な者達が居たと言う。
っても、古い文献から伝わる話しだ。
今でもエルフやドワーフなどの異種族には、精霊を感じられる者はいる。
そして精霊を介して魔術を使う者もな。
たださ、昔は精霊と語らい、精霊と契約して助力を得ていたんだと。
まぁ、精霊を隷属化して使役したバカも居たみたいだがな。
そのために精霊との関係が悪化。
精霊使いが激減した要因とな。
ん?
えらく詳しいって?
そりゃなぁ。
俺が行く飲み屋にさ、引退した魔術師の爺さんが来てさぁ。
この人って、酔うと魔術談義っうか講義始めるんだよ。
いや俺、マナ分かんねーからさ。
っても、俺に取っては爺さんの話しは面白い訳でな。
良く話しを聞かせて貰ったもんだよ。
まぁ、他の酔客は爺さんを煙たがっていたがな。
珠の力でマナが感じられるようになれば、俺にも魔術が使えるようになるやも!
魔術に憧れる者は多いが、マナを感じる適性がある者は少ないからな。
感じられるようになるだけで、儲け物だろうさ。
さらに気が感じられるようになるって?
これは、是非とも欲しい!
気は武闘家や剣術家とかの、戦士系職たちの奥儀となる。
さらに、忍者の忍術を使う素養に必須なんだと。
実はな、俺のクランには、東方から流れ着いた一行が所属してるんだよ。
曙だっけか?
その国の政争に敗れた一族が国を追われてな。
途中で随行員を増しつつ、ここまで来たそうな。
今では、この国へ居着いてんよ。
でな。
忍者は陰陽師である主家を守る家臣らしい。
侍てぇのも居るみたいだが、コチラは戦闘職なんだと。
忍者は斥候職みたいな感じらしくてな、何人か俺たちの斥候クランへ所属してんだわ。
そんな忍者さん達が使うのが忍術でな。
これ…マナと気、両方あつかえないとダメらしい。
興味はあったんだが、流石に適正がないからなぁ。
まぁ忍者の爺さん、幻内さんに気に入られてな、忍道基礎を叩き込まれてんだわ。
忍道は、忍者の基礎となる技だな。
忍者全てが忍術適正がある訳ではない。
だから、忍者としての身のこなしや知識、戦い方や隠形について学んだよ。
携帯保存食である兵糧丸を作る遣り方も習いったんだ。
今、携帯してんのは、俺が作ったヤツなんだぜ。
でな、珠を嵌めて生き残れば、憧れの忍術を使えるようになるやもしれん訳さね。
コレは、やるしかねーっしょ!
いや、死ぬかもしれんよ。
だが、先に進む以外にどうしろと?
引き返すのか?
無理ぃ!
あんな場所へ戻りたくもねーわっ!
嵌めたら即死するやもしれん珠。
以前は渋々だが…
忍術が使えるように、なるかもしれんのだ!
付けるしかねーしょ!
気分はハイってな。
ん?
ヤケになって無いか?って?
言うなっ!




