鉱洞での採掘依頼、エピソード21
怪獣大戦争勃発?っと思ったら、単なるご近所さん付き合いだったかぁ。
うーん、ほのぼの…しねぇよ?
大怪獣と大怪獣の谷間みたいなトコ、居たくも無かったんですが…寿命が縮まりましたです、はい。
大トカゲがさぁ、大喜びで爆食中。
ハッチャケてるのか、振動がなぁ。
あの近くへ行ったら踏まれて、ペッチャンコになるだろう。
のしイカなダイル君の出来上がりってな、笑えねぇー
こんな怖ぇートコ、何時までも居たくねぇ!
先へ進んだ方が良かろう。
先、先ねぇ…
大トカゲのエリアだったら、どないしょー
アイツさぁ、ジッとしとらんみたいでな。
あの巨大で、常に動き回ってるみたいなんだよ。
遊びたい盛りの子犬や子猫みたいにな。
そんなヤツが居着いている場所を通り抜ける?
踏まれてミンチになる未来しか、想像できないんですがね。
とりあえず、大蛇や大トカゲが入って来れないサイズの洞窟を探索しよう。
それで、何も無かったら…そん時に考えよう、そうしよう、うん。
先送り?何のこと?
さて小休憩を台無しにされたが、とてもでは無いが、ここでは休めない。
だから身支度してから、物陰より移動をな。
何時までハシャグのか、後からの振動が止まらない。
大食漢なんですねぇー
で、洞窟へ辿り着いたので、探索開始ってな。
ここへは、理不尽な巨大生物は入って来られない。
安堵して歩けるが、何が潜んでるか分からんでな、気を抜けない。
ただな、大蛇様の巣穴にて、流砂に晒された石道を移動しただろ?
あのせいか、異様に歩く速度が上がってるんだわ。
で、直ぐに奥まで。
うん、台座。
とりあえずは、終点に来れたようだ。
大トカゲのエリアは、通り抜ける必要なしっと。
思わずホッとしたんだが…チゲぇよ、俺ぇっ!
そうだよ!
台座ったら、恒例の即死イベントじゃねぇかっ!
また、あの恐怖を受けねばならんの?
イヤなんじゃけど!
う〜ん…
台座の周りには死体が。
ミイラや白骨ばかりだから、太古の死者かな?
ここまで辿り着いて強制終了?
なんて理不尽な。
でな、うん、お久しぶり。
壁文さんも、ここまで辿り着けたみたいだな。
壁にさ、壁文さんの文字がね。
これ、俺にとっては、ここでの唯一無二となる癒しやね。
でな、内容なんだが…
《まだ出れないのか?
何とか生き延びれたが…
しかし魔術が無ければ、とてもでは無いが辿り着け無かったぞ。
冷気に弱い生き物ばかりで良かったが…嵌めた珠は一体なんの効果が?
嵌め損では無いか!
しかも真那や気、精霊を感じられる能力か?
気は別として、マナや精霊は、元々感じられるのだがね。
とは言え、より制御し易くなったことには感謝だろうか?
対価が自分の命を賭けること以外ならばな!
代償に対し、報酬が納得できん!
全く、この洞窟は、なんて悪辣なんだ。
ふぅ、次は楽に進ませてくれたまえ。
私は、外に出たいだけなのでな》
そんなん書いてたよ。
そかぁ、壁文さんって魔術師だったんだね。
しかし気配遮断に気付かずに、ここまで来れたんだぁ。
なんて天然さん?




