良し!遺跡へ行こう!エピソード48
状況確認も終わたのでな。
奥へ向かうよりは、いったん帰ることに。
どうやらクマさんは、執務を行う必要があるそうな。
司令天幕にて執務を行っており、無理を言って出て来たらしい。
いや、大人しく領城で仕事してなさいって。
話を聞くと、訓練行軍や軍事行軍へな、度々同行しているらしい。
着いて来ていたクマさんの側近が愚痴ってたよ。
「ううむぅ。
もう少し、奥へは行けぬかの?」
「なりませぬ。
行かれるならば、遺跡から出た後は帰還となります。
執務が滞っておりますれば。
なお、奥方様と先代様より、一定以上執務を滞らせれば、外出禁止と明言されておられましたな。
そろそろ超えそうなのですが…よろしいので?」
そんな遣り取りにて、クマさんは渋々とな。
帰りはスンナリと外へと。
まぁ、障害らしい物は、何も無かったしな。
ちなみに倒した魔導パペットの回収は行わないらしい。
この破壊されたパペットを遺跡の施設が回収し、新たなパペットを製造する資材にするそうな。
この遺跡は領軍の鍛錬施設になっているため、魔導パペットが枯れては困る訳だ。
そのため倒したパペットは放置するんだとさ。
外へ出てクマさんと別れる。
執務頑張ってねー
さて、俺たちは、どうするかなぁ。
亜空間へ行くのも良いが、あちらは時間の流れが速い。
だから通常空間での時間潰しにはならないんだわ。
なんかさぁ、最近、ますます時間の経過が加速してんだよね。
どうやら彼方此方から神々が来訪しているのが原因らしい。
親しくなった風神雷神のお二人から聞いた話しでは、高位の神々が座す空間は時間の流れが加速しているらしい。
何やら、人々が住まう空間へ来ると時間の違いで色々と問題がな。
その点、俺の亜空間は高位の神々が座す場と、人々が住まう場の中間に近い時間の流れらしく、非常に都合が良いのだとか。
いや、多少遅かったらしい。
だから、時間を加速させたのだとか。
いや、何やっとんの?
まぁ、高位の神々は、基本的に同族以外の接触はない。
他の神々を己の領域へ招く神は居ないからね。
だが俺の亜空間は、誰の物でもない。
いや!
俺の空間だからね!
したらさ。
「いやいや。
神々っうヤツだべ。
っか、まぁ…
そろそろ、ダイルも神っうことになりそうだがなぁ」
いや、キヨ様?
どう言うこと?
したらな。
「ハッ!
こんだけの空間を保持しといて、なにいってんだぁ?」
「だからよー
口悪いっーてんべ?」
こらこら、揉めないように。
っう事がな。
まぁ、暇潰しには使えない訳で…
さて、どうするかねぇ。