良し!遺跡へ行こう!エピソード37
一夜明けました。
俺たちが寝たテントの寝心地は、最高でした。
うん、良く寝れたよ。
テントから出て、朝餉の支度へと。
うん、輜重隊の皆さんも、調理を開始しているな。
朝は軽くパンとスープにするかね。
っても、パンはバケットサンドで、スープは具沢山にするごね。
今日は遺跡探索だからさ、しっかり食べとかないとな。
手早く調理を進める。
むろん、時間加速も忘れない。
手際良く調理を進めてると、先輩とリーダーが起きて来たよ。
ん?
爺ちゃん?
既に起きてるぞ。
森の方へ散歩に行ってるよ。
何か有ったら、採って来るってさ。
いや、狩って来るの間違いじゃね?
テントから出て来た先輩がさ、いきなりな。
「ダイル!
このテント!
どこで買ったんだ!」ってさ。
なんだろね?
「売って無いっすよ。
遺跡産なんで」
そう告げたらさ。
「何処の遺跡だ!」って来るんですが?
「教えても良いっけど、隅々まで探索したから無いと思いますよ?
爺ちゃんと2人で、念入りに調べましたから」
そう言っといたよ。
したら先輩が悔しそうにしてたな。
まぁ、このクラスのテントはなぁ。
そう、お察しの通り、亜空間産だ。
マットがシッカリしてるから、寝心地最高なんだわ。
組み立ても、この世界産のテントよりは、はるかに楽だしな。
先輩が欲しがるのも、無理はない。
さて、そろそろ料理が出来るんだが…
あ、爺ちゃんが帰って来たな。
あらら、鳥に魚、野草などなど。
うん、取り過ぎじゃね?
まぁ、インベントリへ入れとけば、傷まないから大丈夫か。
その後は朝食を…いや、伯爵様?
なんで、いらっしゃるので?
まぁ、分かってますがね。
予想してたからさ、余分に作ってたんだわ。
だから料理は十分に足りたよ。
朝食を終えたら、いよいよ遺跡探索となる。
俺たちは全員別れて、別々の隊へと。
6名の1分隊へと組み込まれたよ。
っか、なんで俺の属する分隊だけ7人な訳?
まぁ、伯爵クマ様が同行するからなんだがな。
後、俺が斥候として活動したいったら、拒否されました。
見たいのは、戦士としての技量らしい。
いや、可笑しくね?
俺、斥候なんだが?
仕方ないからさ、兵士の1人として探索へ参加します。
分隊長の指示の元、移動が始まる。
俺は前衛として、分隊長と共に先頭を歩く。
まぁ、索敵能力が1番高い俺が、先頭で移動するのも間違いでは無いがな。
遺跡へ入ると、魔導パペットの気配が。
う〜ん。
遺跡周辺には、居なかったんだが…
明らかに、昨日よりも増えてね?
昨日の探索が、影響しているんだろうか?
「この先に三体居ます。
どうされますか?」
とりあえず、分隊長へ報告ってな。
まぁ、鍛錬に来ているんだから、避けると言う選択肢は無い訳で…
「総員、戦闘準備!」ってさ。
さて、やりますかね。