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良し!遺跡へ行こう!エピソード35

伯爵クマ様が、ウチの料理を食って曰う。


「美味い!

 もう一杯!」ってな。


まぁ、俺たちも大量に食うし、余ったらインベントリへ保存する気で大量に作ったからさ、まぁ、出すけど…

したらな、子爵様がね。


「閣下!

 彼らが個人的に用意した品を、当たり前のように接収しないで頂きたい。

 済みませぬな。

 この対価は、市価の倍にて支払いますので」


そう告げたらな、クマ様がさ。


「市価の倍?

 バカを申すでは無いわっ!」ってね。


「はい?

 高過ぎるとでも?」


子爵が呆れたように。


「馬鹿者!

 逆だ、逆!

 安過ぎるわっ!


 王城で出される宮廷料理を、遥かに凌ぐ味ぞっ!

 幾ら払おうと、思っておったのだ?

 庶民が食すレベルの料理を、想定してはおらぬか?」


いや、クマ様?

いくら何でもさぁ、宮廷料理は…


子爵様が呆れたようにさ。


「この様な場所で作られた料理が、ですかな?

 そこまで仰るのであれば、私も対価を払いますので、確認させて頂きます」


だってさ。

まぁ、対価を払うならば、確認は必要だろうからなぁ。

仕方ないか。


俺は料理を丼に装ってから出す。

猪肉の煮込み丼だな。

これへスープも付け、サラダも添える。


うん、大衆料理やね。

子爵様は、伯爵クマ様が食べてる様子を真似てな。


「これが、宮廷料理を凌ぎますか…」


胡乱げな目で、丼を見てから食べ始めたよ。

まぁ、所詮は丼料理だからさぁ。

どう考えても、宮廷料理を超えるとはなぁ。


子爵様も、俺と同じ考えだったみたいなんだがな。

スプーンで掬って口へ入れたらさぁ。

目をひん剥いた後、ガツガツと。

ちょ!品がない、っすよ?


一気に食い切り、スープとサラダも完食。

一息吐いた後…


「いやぁ、感服いたしました。

 まさか、ここまでの品だとは…

 これは、閣下が申される通りですなぁ。


 しかし…

 これは、困りましたな。

 とてもでは無いが、金銭で支払うには足りませぬぞ」


いや、変なことを、言い始めましたが?


「それよ、それ。

 対価として何を渡したら良いか…

 ふむ、末の娘の婿など…」


ヤーメェてぇーだっ!


「お代は結構です!

 どうしてもと、仰るなら金貨1枚にして頂けますか?」


「いやいや、一杯が金貨1枚では、安過ぎぬか?」

「さようですな。

 最低でも、金貨10枚…

 いや、それでも安過ぎかと」


アホかぁぁっ!

銅貨5枚もせんわっ!


ちなみにだ。

町の定食が銅貨3枚から8枚で食える。


貨幣としては、黒石貨<白石貨<銅貨<鉄貨<銀貨<金貨<白銀貨<赤金貨となる。

赤金貨の上に、まだ貨幣があるそうだが、使われることは無い。


まぁ、古代文明の遺跡から出土した品だからなぁ。

白銀貨と赤金貨も、遺跡からの出土品だ。


白銀貨は、別名がミスリル銀貨。

赤金貨が、別名オリハルコン金貨だ。


採掘されない鉱石であるため、鋳造不可能な貨幣だな。

まぁ、合金だから当たり前なんだが…


しかし銅貨5枚な価値しかない料理にさ、金貨10枚って…

お貴族様だなぁ。

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