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鉱洞での採掘依頼、エピソード18

流砂の穴、それ以外のルートは無いみたいだ。

壁沿いに迂回も考えたが、左周りだと途中に流砂の滝が邪魔をしている。


そして左右どちらも、流砂が流れ込む穴がな。

アレさぁ、落ちたら上がれないだろーなぁ。


しかも流砂に呑まれて窒息の可能性も。

そんな死に方はイヤだなぁ、ふぅ。


こらぁ、穴を降りて先へ進むしかないだろう。

他にルートは見当たらないんだから仕方ない。


いやな。

蜘蛛エリアを隅々まで探索したかと言われれば、ノー、だな。

それは、シャウラのエリアもだ。


あんな危険でキモいエリアを、長時間探索したくないわっ!


っても、この穴も危険。

蛇は生き物が発する熱を探知するらしい。


指輪の気配遮断に、熱を悟らせない機能があるか分からん。

だから大蛇に悟られる危険性がな。


しかも流砂の穴でな。

穴自体も細かな砂で、できてるみたいだ。


つまり足を取られ歩き難いってこと。

さらに足を取られながら移動すれば、当然震度が砂に伝わる。


おそらくだが、大蛇は砂の振動にも反応するだろう。

だから考えなしに穴へ飛び込めば、大蛇にパックンチョされてな、美味しく頂かれてしまう訳だな、うん。


丸呑みされて、大蛇の体内にてジックリと溶かされていく…

ううぅ、そんな死に方あんまりじゃ。


死ぬ確率、高くね?

完全に殺しに来てっしょ、これ。


なんか手は無いものか…

そう考え、ジックリと穴を観察。


したらさ、石の道らしき物が砂に埋もれてたよ。

アソコを通れば、通り抜けれる?


砂に埋もれる石の道は、流砂にて、たまに姿を現すみたいだ。

薄らと、だがな。


だがなぁ…

大蛇付近を周るように、設置されとんですが?

大蛇見学ルートですか?


是非とも、ご辞退させて頂きたいものである。


だが石の道を通れば、通り抜けれる可能性が。

通り抜けれる可能って…考えまい。


気を取り直し、石道を探して乗る。

当然のことながら、凄く滑るなぁ。


四つん這いになって、石道に縋るように進めば素人でも進めるだろう。


それは蜘蛛の糸もだな。


だが、そんな姿勢では、咄嗟に動くこともできない。

大蛇近辺を通るんだぞ。

動けるようにしておきたいかんな。


ゆえに石道を、ゆっくり、ジックリと進む。

それでも粉のような砂は滑る訳でな。

なんども落ち掛けたよ。


なんの訓練だ、コレ?

見習い時代にな、クランで受けた訓練を思い出す。


こちらも石道でな。

最初は2人歩ける幅を全速力で走る。

この石道は浮いててな、落ちたらダメってな。


クリアしたら肩幅、次に足裏が乗る程度ってな。

流石に、足裏が乗る程度の幅しかない石道は、走らされることは無かったがな。


その後は、張ったロープの上を歩いて渡らされたりな。

そんな基礎訓練をしてた訳だが…難易度は、こちらが上だな。


大分、大蛇に近付いて来た…やぁ、蜘蛛くん、さっきぶり。

何しに来たのかなぁーっと。


大蛇さん?

鎌首上げて、何を?


あ、蜘蛛さん、食べられると?

丸呑みですね、分かります。

分かりたく無いけどね。


なんで食われるのに来る…ん?

あ、大蛇さんからさぁ、なんか匂いが。

この匂いで誘き出してるとか?


うん、この究極ニート蛇めっ!

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