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良し!遺跡へ行こう!エピソード9

千智婆ちゃんが亜空間へ入ったので、俺は里から帰ることに。

そうそう、亜空間への出入りは、亜空間で作られたデバイスを使えば可能だ。


っても、今の性能だと、俺から半径1キロ以内に居ないと亜空間へ入れないがな。

智恵婆ちゃんにも渡してあるが、俺が里を出た後は亜空間へは入れない。


「ダイルさぁ。

 このデバイスての、もっと性能上がらないのかい?」って、智恵婆ちゃんが言うんだが…


「こればっかしは、俺にも分からないよ。

 俺は専門職でもないし、研究者でもないからさ」


俺は亜空間と言う場を提供しているだけであり、万能ではない。

そら、色々と知識を学んでおり、デバイスの修理や、ちょっとしたデバイスを開発したりもできる。

っか、出来るように仕込まれた訳だ。


時が加速して、老化は巻き戻せるから、時間はいくらでもある。

だから、賢くない俺でも、それなりにはな。


だが…流石に亜空間の最先端を行く、研究者達に並び立つなど不可能。


彼らの大半はアンドロイドだ。

つまりは、精霊。

存在自体が異なる存在だからな。


所詮はヒューマンでしかない俺では、届かない領域なのだろう。


『そうやって、自分に枷を掛けるかのかね?』


いや、クロード様?


『前から何度も言っておろう。

 君は、様々な因子を内包するに至った改造人間だと。


 エルフやホビットなどの習学能力も兼ね備えている。

 君が知らぬ間に掛けている、その枷。

 それを外せば、より高みへと至れると言うのに。


 まだ、ヒューマンだからなどと、戯言を言うのかね?

 大概にしたまえ!』


い、いや、そのですね。

今でも人外レベルだと、自分でも自覚があるんですが…

私に、何処まで、お望みで?


俺の世界では、既に賢者レベルを凌駕してるんですが?


「決まっておるで、あろ。

 私と同じ高みへ、早く上がって来い!

 何時まで、待たす気かね、君は?


 私と同等に討論し、共に研鑽可能なのは、君だけなのだ!

 本気で学んで、早く同レベルになりたまえ!

 直ぐにだ!」


え?

クロード様と同レベル?

なに、仰ってます?


そんなん無理やんね。


知識や思考能力、マザーで言う演算能力だな。

これらに対し、精霊やマザーの追随を許さないのが、クロード様だ。


つまり、亜空間切っての賢者様なんだよ。

そのクロード様に並べと?


なんつー無茶振り!

勘弁して貰えませんかねぇ?


『無茶ではない。


 あの遺跡で君に会った頃の私。

 その私を、今の君は超えていることに気付いてないのだね。


 この成長速度は、私などの比ではない。

 なればこそ、研鑽を止めなければ、私と同じ高みへ至ることができるだろう』


いや、マジで?


『マジだ』


うーん、俺、益々人外になるみたい。

どうなるんだ?

俺?

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