激闘?亜人討伐!なにそれ、美味しいの?エピソード33
いや、なんで?
みなさん、呆れてますが…はて?
「ダイル。
そなたの話しをしとるのだが、分かっておるかな?」
そう甚内爺様がな。
っか、俺ぇ!?
「俺、なんかしましたっけ?」
粗相はしとらんハズだが?
なんか不味ったか?
記憶に無いんだが?
俺が首を傾げると、周りが困ったように。
「ふむ。
お前達はダイルへ、何も告げておらぬのか?
私らへ、許しを乞うておったハズだが?」
そう清明さんがね。
えーっと。
「何の話しでしょう?
いきなり当事者扱いされてるみたいですが?」
ほんと、何よ!
したら清明さんが困ったようにな。
「いや、誰がダイルの嫁になるかで、揉めておってだな」
いや、何それ!?
いきなり嫁って言われても、初耳なんですが!
「いや、どう言うことなんです?
話が見えないんですが??
なんで、俺が嫁を娶る話しになってるんです?
っか、俺は誰を娶る話しになってるんでしょうか?」
俺、大混乱中です。
全く、訳が分からん!
いや皆さん?
顔を見合わせて、困ったって感じにならないで!
本当にぃ、俺、困りますからねっ!
「呆れたねぇ。
誰もダイちゃんへ、告白しとらんのかしら?」
静恵婆様が、小首を傾げてな。
「俺、完全に初耳なんですが?
何時から俺が嫁を娶る話しに?」
勝手に話しを、進めんで欲しい。
俺は結婚なんぞ、考えたことも無いかんなっ!
なんかさ、いきなり4人娘からの聞き取りする場へ。
したらな、蘭華さんが4人を煽ったみたいだ。
急遽、蘭華さんが呼び出されたよ。
したらな。
「えっ!?
なんで嫁ぐ話しになってんの?
早く告白しないと、他の人に取られるって、確かに言ったわよ。
焦ったいからさ、私が貰おうか?ともね。
まぁ、アタイはさ、ダイちゃんみたいに若過ぎるのはねぇ。
アタイは、渋いオジ様が良いし。
だから、発破掛けの戯言だよ?」
うーん。
キッカケは蘭華さんみたいだけど、勝手に4人が暴走した感じだろうか?
っかなぁ…
「でさぁ、なんで4人は、俺な訳?
里には優秀な人も、いっぱい居ると思うんだけどさ。
皆んなはさ、幼馴染だし嫌いではないよ。
けど、恋愛てぇの?
修練に精一杯だったし、今は仕事に必死でさ。
正直、考えたことも無いんだわ。
だから、恋人だけっか?
それから始めたら良いかなって思うんだが…
そうだとしても、俺は誰と付き合うことになるんだ?
皆んな嫌いでは無いけどさ。
正直、そう言うのは疎くてね」
まったく、困っちまうぜ!
そんな俺へ清明さんがさ。
「なれば、いっそのこと全員と付き合い、全員娶るか?」
「はぁ?
いきなり、何を言ってんっすかぁ!」
正気かぁ?
「ほっ、案外、良い案やもな。
ダイほどの力があれば、嫁を複数人娶ることも可能であろうな。
貴族などでは、珍しくも無い話しじゃて」
いや師匠?
「いやいや。
俺、平民ね。
一般庶民だから!
貴族みたいなこと、無理だからぁ!」
ほーんと、勘弁して下さい!