激闘?亜人討伐!なにそれ、美味しいの?エピソード24
こんにちは、人なのに、妖のように妖気を感じることになる予定の、ダイルです。
さて、妖気を会得しろっわれても、まずは妖気を感じ取れるようになることからだ。
しかしだ。
妖気を感じ取るにも、妖気自体が存在せねばならず、困難を極める!なんて、思った時もありました。
うん、速攻で終わったよ。
え?
何がかって?
いや、妖気を感じ取れるようにってるじゃんね。
どうやって?
うーん、それがねぇ。
「早速感じ取れたねぇ。
流石、ダイちゃんだ!」
いや、千智婆ちゃん?
盛大にに妖気を放ってらっしゃいます。
こんなん、幼子でも気付くわっ!
「えーっとぉ、婆ちゃんだよね?
尻尾が、偉いことになってるんだけどさ?」
目の前には、背後に扇のような尻尾を背負うキツネが。
大型犬どころか、大型獣クラスのな。
「ほうやよ。
私が二十尾のキツネたる千智さね。
この姿で発する妖気は、分かり易かろ?」
そんなん言うんですが。
「うん、感じたよ、妖気。
しかし…婆ちゃんさぁ。
スゲーや。
綺麗で格好良いやっ!」
思わずな。
したら婆ちゃんがさ、ビックリしたみたいに。
「ダイちゃん?
アンタさぁ、この姿を見て怖いとか気持ち悪いとか…
思わないのかい?」
変なこと言うなぁ。
「何がさ?
どんな姿を取ろうが、婆ちゃんは婆ちゃんだろ?
獣人族の人達だって、普通に獣化してるよな。
何か違うっけ?」
思わずキョトンってな。
「そうだった。
こう言う子だったわいねぇ。
しかし、これだけの妖気に当てられ、全く動じないなんて、なんて子だい」
うん、巨大な妖気てぇのが、良く分かったよ。
しかしなぁ、これって…
「うわぁー
妖気てぇか、邪気?
いや、悪意とか悪感情っうか…殺気に恐怖?
うん、負の感情って、溢れてね?」
濃いくはないんだよ、濃いくはな。
だが、周囲に負の気配が漂ってんよ。
「そりゃ、そうさね。
生きるてぇことは、負の感情を撒き散らすことだからね。
自然界で普通に発生するのでも、これだよ。
人が生きる場なんてぇ、酷いもんさね。
特に戦争なんてぇもんが有ったら、スザまじいことになる。
そうなると、負の力を纏った存在がね。
まぁ、私は妖狐の里から出て来た者だから違うけど。
そんな存在には何度も会ってるからねぇ」
うわぁ。
そんなんなってたんだぁ。
ん?
「もしかして、亜人の死体を埋めると、大地が腐るのって…」
「ああ、邪気だらけのヤツらだね。
邪気を妖気として扱えず、汚染されてるからねぇ。
そら、殺して埋めたら、邪気に大地が侵されるわさ」
ああ、だからかぁ。
浄化しないと、邪気に汚染されてたんだなぁ。
一つ賢くなったよ、うん。
その後はな、妖気を使った様々な技を教わったよ。
妖気ってさ、生き物の悪感情であり、本能から発せられてるからさ、非常に扱い易いんだ。
扱っていた魔術や気術に精霊術への応用も。
いやさぁ、妖気を操る存在って、ヤバくね?