激闘?亜人討伐!なにそれ、美味しいの?エピソード22
爺ちゃん宅から、お暇することに。
用件は済んだしなっ!
いや、用件以上のことも終わったしなっ!
爺ちゃん宅へ入って行ったのを見てた人達がか、俺が直ぐに出て来たものだから、驚いてるよ。
まぁ、リーダーとマスターが出たら、続けて俺も現れた感じだからな。
実際は、数年単位の修行を終えてるんだがな!
まぁ、周りからは分からない事なんだろーなぁ。
いや、そんな事は、ありませんでした!
「ダイちゃん?
何があっただね?
駄々漏れだった気が、綺麗に制御されてからに。
おんやまぁ。
マナも綺麗に整ってんなや。
この短時間で、何あっただね?」っと、千智さんが。
そうだった。
この里は達人の集まりみたいな場所だったわい!
初見の者には気付かれずとも、修行前の俺を見てたらなぁ。
こりゃ、迂闊だった!
しかし、亜空間のことを悟られてはならぬ。
爺ちゃんみたいに、亜空間へ居座ろうとする方々が、増えるかんなっ!
『別に増えても構うまい?
土地は余っておるし、なんなら里ごと亜空間へ取り込んでも良いのではないかね?
ここは隠れ里のようであるし、騒ぎにはなるまい?』
いや、なんてこと言うんですかぁっ!
『ほっ!
それは、面白そうじゃわい。
儂もバレた時のことを考えるとじゃ。
そうそうに、皆へ知らせた方が良いと思うがのぅ』
はい?
爺ちゃん。
また念話へ割り込んで来て、何を言ってるんですか?
『これこれ、ダイルや。
儂に亜空間を明かしたのも、修行の時間を捻出するためもあるが、いずれはバレると観念したからであろ?
儂にバレる程度であれば、千智には悟られるわな。
いや。
既に手遅れではないかえ?』
はぁ?
「ダイちゃん?
アンタ…
空間…いや、時空系の術、使ったね?
術の残滓らしき気配が残っとるがね。
その歳で、時空系の力を手に入れるのは異常さね。
何があったか、明かしてごらんな」
『ほらの』
ほらの、じゃぁ、ねぇっ!
凄い人とは思ってたけどさ、規格外過ぎるだろ!
『そら、当たり前じゃ。
千智は人では無いからの。
儂らの里と懇意にしとる妖だて。
悪さしとった同族を、里長の命にて追い詰め、人と共に石へ封じたらしいの。
そな時に参戦しちょった陰陽師と恋仲になってな。
その子孫を見守るために、里で暮らしちょるのよ。
儂ら人のレベルで測っては、いかんの』
いや、驚愕の事実なんですが!
え?
なに?
千智さんって、人じゃ無いの?
って、ん?
で、それが、どうした?
千智さんは、千智さんじゃんね。
気の良いお婆ちゃんだよ。
なぁーんも変わらんさね。
っか、亜空間がバレそうなことの方が、重大なんっすがぁ!
どないしょ…
『ふぅ。
我が弟子ながら…』
『いやはや、やはりダイルは面白い』
2人が、なんか言ってっけどさ。
それどころでは無い。
どうやって誤魔化すべきか…
良い案外浮かばねぇ!
参ったぜ!