激闘?亜人討伐!なにそれ、美味しいの?エピソード2
俺たちのクランオフィスは、クランのオフィスが複数入居している館へ入居している。
昔は、こちら側にも貴族街が有ったが、拡張する土地が不足したため、街の北側へ貴族街を新たに造り、貴族たちは、そちらへな。
その際に残された貴族の館を改装し、事業を行っている者たちへ部屋を貸し始めたのが、部屋貸しの始まりだと言われている。
そんな館の幾つかは、クランが寄り合うように入居しててな、俺たちのクランが入ってる館も、そんな館の一つなんだ。
この館へは同業の斥候クランが1つ入居しているが、他は別系統のクランだ。
実は、ゾック、ソリタ、リタのクランも、ここにな。
彼からの所属クランとは別系統のクランも、入居してる。
まぁ、ご近所さんの誼みで、共に仕事をすることもな。
この度、斡旋商から声が掛かった仲介屋だが、同じ館へ入居しており、この館へ入居しているクランの大半が、この仲介屋へ登録してるんだわ。
ただなぁ、ケインが所属していた剣士クランは、この館へは入居していないんだよ。
聞いたこともないクランだったんだが、どう言う基準値でケインが選出されたのかが謎だ。
クランオフィスが入ってる館近くで、リタと出会ったよ。
彼女も館へ向かってるとこだな。
少し顔が青いな、二日酔いだろうか?
「あら、ダイルも今からオフィス?」っからさ。
「ああ、そうだ。
報告書を書いてたら遅くなっちまったよ」
そう返したらな、なんか呆れたようにさ。
「呆れたぁ。
アレだけ、浴びるように飲んでたのに…
全く二日酔いになってないのね。
あなたが、あまりに美味しそうに飲むから、皆んな釣られて飲み過ぎたのにね。
可笑しくない?」
いやぁ、そんなこと言われてもなぁ。
俺が飲んでたのは、すり替えた亜空間製ラガービールだしな。
密かにさ、キンキンに冷やした物を、ゴキュ、ゴキュ、プッファってな!
摘みはな、口に入る寸前に唐揚げへと。
胡椒とレッドペッパーに香草をバランス良く効かせた逸品ってか。
これがさぁ、ビールに合う訳で。
そんなんさ、美味いに決まってんじゃんか。
だからさ、美味そうに、じゃなく、美味かったんだよっ!
そんな風に飲む俺に釣られてさ、3人が飲むから、仕方なく途中から自重しましたよ、はい。
ま、俺はドワーフ以上に酒が強くなってるからな、つい飲んじまったって訳さね。
「いやぁ、あれは仕方ないじゃん。
祝いの席だしさ、実際に美味かったからな」
まぁ、入れ替えた亜空間の酒と料理だがな!
事実は告げず、俺たちは館へと。
しかしなぁ、貴族てぇヤツは贅沢に出来てやがる。
館の部屋一つ一つがデカい。
俺の宿舎の部屋は、転生さんの言う京間にて八畳なんだがな、その数部屋分が1番小さな部屋なんだよ。
俺のクランは中規模の部屋を借りている。
大規模な部屋は、高過ぎて借り手がないらしい。
いやさぁ、パーティに使用していたホール規模は、デカ過ぎて使い難いって…
庭も広く、練兵場までありやがる。
練兵場施設は、入居者ならタダで使用可能だ。
たまに館の持ち主である貴族の私兵が、鍛錬に現れるんだがな。
俺たちに混ざって鍛錬してるんだわ。
画一的な鍛錬よりは、こちらでの経験はタメになるんだとさ。
そんなもんかねぇ?




