6話 国家元首がこんなとこ居ていいんですか?
「そういえば君のスキルとレベルだけ一方的に見て僕はスキル見せていなかったね。」
「え?竜王さん?ってどんなスキル持ってるの?」
「多分スキル欄見たら引くから見ない方がいい。」
「何だと~霊雪~。」
「当然のことを言っただけ。多分、本当に引く。どうする?見る?」
「まぁ一応気になるので。」
「うん、警告はした。しっかりとみるといい。」
スキル欄を見た。引いた。
「何これ!?」
そこにはスキルが途方もない数並んでいてスキルごとに分類されていたとはいえ総数表示が175,920となっていた。中にはチートスキルもわんさかあってチートスキルとしてまとめられていた。チートスキル欄の総数は5,171と表示されていた。
「あーちなみにこんなに多いのはな、《身体強化【小】》とか《火炎魔法耐性【中】》とかちまちましたもんとかも含まれてたりするからだからな。断じてこれら全部違うスキルだったら獲得が鬼大変だからね。」
「これなら竜も簡単に倒せるわな…。」
「なら行って来いよ。俺は皇桜連邦の東亜帝国の日之本 御前会議に出席してくるから。」
「あ、今日からだっけ?」
「そうだよ。ぶっちゃけて言うとめんどい。こんな会議作った自分が憎い(笑)。」
「まぁ構成国に意見も聞いてあげなよ。特に最近は中東砂漠教国で大規模な水不足が起きたんだっけ?それを解決しなきゃ。」
「何で知ってんだよ。」
「そりゃ。一応僕だってツベソア=ヘルファイヤ二重王国の名目上とはいえ王子なんでね。」
「いやお前は実質的に王だろ。」
「だって国家運営とかめんどくさいんだもん。」
「へ?王様で名目上は王子?それと国家元首?」
「あっ。」
「雑な態度とってすんませんでした。」
「あぁ、やっちゃったわ…。」
「今まで失礼なこと言ってすみませんでした。首だけははねないでください。」
「もういいって。気にしてないから。とにかく早く竜退治行くよ。」
「待て、霊雪。一応この世界の地理とかについて軽く教えてから行ったらどうだ?」
「そんなもん竜退治終わったら幾らでもできるんで早く会議行ってくれません?」
「へいへい。竜退治頑張れよ。」
「あぁ、まかせろ。」
≪空間移動≫
シュンッ。
「ま、とりあえず竜王が帰ってくるのは…確か1ヶ月後だったかな。」
「思ったより長いんですね。」
「まぁ構成国が8か国もあったはずだからね。大変だろうよ。」
「さて、竜王が帰る前に冥界竜倒すのが目標…ていうか試練なので頑張れ。」
「えっ。1か月で竜倒すとか無理。」
「できちゃうんだよな~これが。冥界竜武具一式使えば。」