5話 チート装備 もらいました。
「〝今日から君を迷宮の外へと導く霊雪だよ。よろしく。″」
「は、はい。」
「ねぇ、その声な。」
「〝声がどうかしたかい?″」
「何でもないです。。」
???。何故だ。思考は疑っているのにあの声を聞くと体は思考とは関係なく動いちゃう。怖い。
「あ~さすがに初見はつらいか。」
「まぁそうだろ。霊雪。お前の声は特殊すぎんだよ。」
「まぁそうだな。あ、改めまして、燃波霊雪だよ。ここの迷宮では僕が迷宮外への脱出をサポートするよ。誰かを見返したいんだろう。」
「ッツ。あぁ。僕を見捨てたクラスメイト達を見返したい。」
「その意気だ。まぁとりあえず当分の目標だが。最下層のボス。冥界竜 インフェルノの討伐をしてもらう。」
「え? えぇ~!?」
「大丈夫だよ、僕がいるから。それに冥界竜倒したら地上までは苦戦しないから。」
「確かにww。アイツ1体でこのダンジョンの魔物殲滅できそうだしな。何より…。」
「何より?…」
「ドロップ品がうまい。」
「何体討伐したんだっけ?」
「500までは数えてたけどそれ以上は数えるのやめてた。」
(嘘だろ!?あの最強竜種の中の一体を500回倒してるだと!?)
「…今何本冥界剣エンマあるんだっけ?」
「あー確か16本かな。ドロップ率低すぎなんだよあれ。他の鎧とか楯とかはもう腐るほどあって処理に困るくらいなんだけどあの剣だけは全然でない…っと。邪魔したな。ほれ、これやるから行ってこい。」
《冥界竜の鎧》《冥界の楯 ヘル》《冥界剣エンマ》
「!?いやこんなチート装備いきなり手渡されても困るんだけど。」
「いやいやこの装備竜神王と皇帝竜と星光竜以外に大体効くから持ってっていいから。」
「でも…。」
「なら丸腰で行くかい?」
「これありがたくもらいます。」