目覚めと謁見
今回はちょっと短い
「ん、んん?ここは…」
「あ、起きたわ。よう寝とったね。おはようさん。」
「あなたは?」
「うちは天竺国国王。摩天楼九尾と申します。よろしゅう。」
「よろしくです。それで…あの人はどこに?」
「あぁ、あんさんを運んできた方なら今皇帝と謁見でもしてはりますんちゃうん?特に行先伝えずにあんさんを放置してどこか行ってしまわれたからびっくりしたわぁ」
(どうやらあの後少し時間がたったらしい。そしてこの部屋は医務室のような感じだ。)
その時、この部屋の扉らしきものが開いた。
「皇帝の命により十六夜 夜核が迎えに上がりました。こちらにいらっしゃるお二方のご案内を命じられております。私の後について来てください。」
おそらく自分よりも身長の低い少年が来た。
「えっと?君は?」
「あ、すみません。紹介がまだでしたね。私はベルリナ帝国所属戦術研究科所長で帝国六勇士の一人。十六夜 夜核です。目覚めた直後に所属も明かさず矢継ぎ早に指示をしてしまいすみません。ですが皇帝閣下の命ですので優先せざるを得ませんでした。ここに謝罪を。」
「いえ、こちらもなにがなんだかわからないので。」
「では皇帝閣下の謁見の道中にでも基本的なことを説明いたします。皇帝閣下から目を覚ましてから可能な限り早くつれてくるよう言われていますので。」
「わかりました。」
「ほないきましょか。」
「はい。では皇帝閣下の執務室までご案内いたします。」




