ダンジョンの終わり
はぁ、はぁ。
「辛い、死にたい、いっそのこと…」
スッ。剣の刃を首に当てる。グッ。
「‶駄目だよ、まだ死んじゃ。"」
「もう、嫌なんだ。勝てない相手に立ち向かって蹂躙されてまた復活して、勝てっこないよ。冥王竜になんて。」
ピカッ。
『ん?なんだ?……なるほどね。』
「あーあ。竜王(あの人)も鬼畜だなぁww。マジでww。」
「え?」
「いや~さすがにね、これ以上メンタル壊されるのはたまったもんじゃないからね。教えるよ。竜王(あの人)、君の孤高之賢者以外全部封印していきやがったから君は多分そんな弱いんだと思う。」
「へ?」
「いやね~本来はそのスキル別のスキルと組み合わせるとそのスキルの効果を使用者のレベル分掛け算で効果が増えるんだけど何故かその他のスキルが取得した瞬間封印されていってる。」
「え?じゃああのドラゴン倒すの無理やん。」
「大丈夫、原因が分かったなら〝取り除くだけさ″」
「どうやって?」
「まぁ任せて。スキル使用《改名》。『改名 ヨモツヒラサカ』。」
「あっ。剣と鎧と盾が。」
「やはり、君は最後之帝国、日本からの転生者だったのか。」
「だから何だよ。」
「今の僕の改名によってその剣―いや、君の国では刀と呼ばれてたかな?それは封印をしたり、封印を解除したりすることができる。だから、封印を解いてフルパワーで行け。あのデカブツを倒せ。」
ギラッ。
「なんだっ?刀が光ったぞ。」
《スキル強制使用 封印解除》
〈これにより、封印されていたスキルの使用が可能になります。現在の主な戦闘用スキルは剣術、武器ダメージ上昇、被ダメージ減少、反撃、瞬間回避、その他3種類ほどがアクティブ化可能です。起動しますか?〉
「あぁ。起動してくれ。」
〈チェイン効果発動 現在のレベル10をスキルに反映します。スキル効果10倍化が完了しました〉
「じゃ、反撃開始だ、覚悟しろ。ドラゴンめ。」
ザシュ。
『さっきよりも体が軽い。』
『とか思ってんだろうな。何しろスキル効果10倍化だもんな。あいつのスキルはレベル1でずっと固定されたままだ。もちろん竜王も。だが、孤高之賢者はスキルレベルを自身のレベルにする。故に成長すればするほど強くなる。』
「これで、終わりだぁ~。」
ズバンッ。ドガーン。
〈冥王竜インフェルノの討伐を確認しました戦利品は冥王竜の牙、冥界の魔核、冥界の川の水です。〉
「やっと終わったぁ~。」
シュンッ。
「お、終わったぽいな。」
「終わったっぽいじゃないよ。もう死にそうだったんだから。」
「あ~すまんがそれは向こうで聞く。」
「なんで。」
「もうお前はこのダンジョンに用はない。だから行くぞ。ベルリナ帝国へ。」
「え?もう?」
「うん。もう。」
「それじゃ行くぞ。」
「転移扉」
シュンッ。




