勇者来訪前の危機
「皇帝様、これが今月の貿易収益等の収入、税収及び農工業物、そして諸々の犯罪者及び犯罪を犯した貴族からの没収財産です。」
「あぁ、そこに置いていけ。それとお前。」
「はい。な、なんでしょうか。」
「疲れてるなら休め。ある程度の報告とかまとめ作業とか我できるからもう少し任せてくれ。一応、あんたの疲労してる顔見たくない。ずっと普通の顔か笑っててくれ。我元々神獣だったから多少の無茶は聞く。もっと頼れ。」
「ですがそれでは皇帝様の手を煩わせてしま。」
ダンッ。
「言ってわからないなら体に教え込むしかないな。」
トスッ。
「あふっ。」
「秘技、殺さず首トン。じゃ、同僚さん、あとはよろしく。」
「言いたいことはあるのですがとりあえずありがとうございます。」
「さて、一応彼女には迷惑かけたくな…というより綺麗だから勇者に誘われて○○(自主規制)とかされたくないから退場してもらうとして宰相…いや、元アヴァロン連合王国王、テイル・アーサーと呼べばいいかな?」
「テイル・アーサーでいいです。」
「あぁ、ならそう呼ぼう。一応あんたはこの国に入ったばかりだが政治の腕は信頼している。で、なんか勇者がこの国に来るらしいんだわ。しかもBランク…銀等級っていう雑魚で来たらしいんだわ。」
「一応この国の冒険者のランク教えてくれませんか?」
「あぁ、この国は最低でもAランクから人権あるようなもんなんだよ。もちろん冒険者1年から10年まではまだ初心者ってこともあって他の冒険者とかもサポートしてくれて見逃されている。だが、その後はとてつもない功績、例えば冒険者以外でも音楽、芸術、身体競技等で記録を上げたりあっちの王国でいう500階層を突破するほどの実力の無いやつは見下され、さげすまれる。まぁ、そんな奴は特別に文字通り死ぬような訓練させて戦力あげてやるが。まぁ全体的に冒険者1年から10年までの奴と芸術家とかそっち方面に花開いたやつ以外は例外なくほぼ全員、Bランクの特権が欲しいやつはそのままだが…Aランク到達者だな。」
「な、なるほど。」
「伝令ですッ。」
「どうした?」
「ヴォストーク・ガリア黎明国が宣戦布告!現在国境の都市のひとつヒュンレンがやられました。」
「そうか、なら付近の村や都市には大事なものは持って逃げ食糧庫含む軍事利用可能な建築物を全て焼き払えと命令せよ。俺がすべて終わらせに行く。」
「ハッ!了解しました。失礼します。」
「うむ、ご苦労。」
「いやいや食糧庫焼いたらだめでしょ。これ、成人の子でも(この国では成人は15歳)でも分かるよ。」
「いや、むしろ建物なんて俺の邪魔だ。すべて壊してもらわないと困る。」
「なら見てみたいね。戦争の終わらせ方を。」
「ならついてこい。」
シュンッ。
「これはこれは皇帝様。どうぞ、準備へはできています。」
「じゃ、やるか。」
「鋼の意志を持つ不死身の戦士たちよ今戦場に舞い降りよ。 〈戦争兵器軍団之到来〉」
「なんだ!?こいつらは?」
「俺が元居た世界の兵器だ。が、今回はちょうどいい、あれを試すとするか。おい、アーサー、これ持っとけ。」
「これは?見たところ十字の金属板のようだが。」
「それ持ってないと死ぬからな。今から俺が試すのは。」
「えっ。」
「投下開始。」
みるみる空から謎の物体が空を覆う。
もしも軍事や兵器に詳しい転生者がいたならこう言っただろう。『爆撃機』と。
「反応停止、待機、投下機体退避。完了。」
「何が起きるんだ?」
しかし、普通の爆撃機とは違い、全機が核爆弾を搭載していた。
「喰らえ 〈極超新星原子爆発〉」
ゴウゥ
ズガガガ
ガシャン。
待機が脈動した刹那、ガリア・ヴォストーク黎明国の軍隊は跡形もなく消し飛び次の日に講和。
勇者の来訪に間に合ったのであった。




