第四話 クリスマスの日に、そして、、、
第四話です。
基本的には前作のリメイク版ですね。
クリスマス当日の朝、ベビーベットで起きて、リビングを見ると何やらシュトラが飛び跳ねていた。
あ、そうか。
「今日クリスマスか!」
シュトラと俺、そして生まれてばかりのオットーは、みんなからクリスマスプレゼントを貰った。
と言っても、俺は未だに赤ん坊なので、よくわからない人形やおもちゃをもらった。正直なところ要らないが、ありがたくもらっておくことにする。オットーは生まれてすぐなので、特にもらっていなかった。一応、親のホアセンスに大量の金貨を祖父のザクセンが渡していたようだ。
一方でシュトラは色々ともらっていた。
お菓子やおもちゃはもちろん、おじいさんからは、杖をもらっていた。
杖。そう、杖である。魔法を使うための杖である。
俺もそういうの欲しかったんだけどな〜
そう思いつつシュトラを見ていた。
そもそもシュトラはまだ魔法を使うことができないので、練習からはじめるそうだ。
杖を持ってブンブン振り回している。
俺が羨ましいそうに見ていると、
シュトラがこっちに振り返った。
「ジーク、やってみる?」
「こいつすごく優しいやつだな。」
と、思いつつ、杖を渡された。というか、無理矢理。
渡されたので、試しに振ってみる。
「てかみんなどうやって魔法使っているんだろう?」
そう思いつつ、とりあえず水をイメージして振ってみる。
「バシャッ、」
シュトラの顔に水がヒット。
「え、、、ええ!」
その場にいる全員が顔を合わせた。
シュトラは泣いているが。
俺の父親であるリューベルクが、
「お前、マジか!!! 凄いじゃん!」
と言ってすぐ周りが、特におじいちゃんのザクセンが、
「この年で魔法を扱うとは、すごいこじゃあ!!」
と、俺を抱きしめながらいっていた。
なお、その後一時間ほどシュトラはいじけていました、、、
3年後、、、、、、
4月、もうすぐ雪解けの時期だ。
ゴブリンとの戦争を今年も含めて3回も経験した。
やっぱり少しは怖いものだと理解した。俺の母親や、他の人達によると、過去に何度か街まで侵攻されたことがあるそうだ。その時は、街がほぼ壊滅寸前までいったそうだ。
数の暴力というのは、恐ろしいな。
でも、近年では武器の発展によって、被害の大きさや負ける確率が大きく下がったらしい。
技術の進歩はいいね。
あと、三歳になり、声帯がだいぶ発達したことで、ようやくまともに会話ができるようになりました。
会話できないのがどれほど辛かったことやら、、、
ちなみにまともに歩けるようになったので、いろいろな場所に行けるようになりました。
ハイハイより早く移動できるのがこんなにも楽とは、、、
一番嬉しいことは、ベビーベットを卒業できたことだな。なんか閉鎖的で、なおかつ自由に出られなかったからな。
他には、従兄弟のシュトラと最近は魔法の勉強をしている。
講師は父の妹、叔母さんだ。
まだ20代で、美貌は良い方だと思うのだが、なぜか結婚できない。
理由は単純で、自分よりも金持ちの男を狙っているからだ。
よく貴族などが集まるパーティーに招待されているのだが、
「しゃあ、金持ち狙うぞ!」
と、このままでは永遠に独身のままだろうな。
なんせ本人が金持ちなのだから、、、
とはいえ、教えるのは上手ですぐに、、、とはいかなかったが、順調に成長しただろう。
シュトラの方が俺より二年先に教えてもらい始め、俺は去年の10月からだ。まあ、赤ん坊のときの魔法を使えたことに気づいた時から、おばさんにはなんかいろいろされていたけどね、、
ちなみに、シュトラの方は初級ぐらいはできるようになった。
ちなみに、この世界では
「火(炎)・水(氷)・風・雷・土・光(神)・闇(魔)の属性、その他強化系や回復ヒール、障壁系の魔法などがあるらしい。」
闇魔法は一般的に教えられることはほとんどないらしい。(カルト集団とかは別)
俺の場合は、水と風、土と光、それに障壁魔法を教えてもらっている。
シュトラにいたっては全部だ。まあ、教えられる量が多いから全部初級までしか使えないらしいけどね。
それでも七歳で基本種(火・水・風・雷・土)、それと光魔法を使えるのはすごく珍しいケースなんだとか。
「すごいね、シュトラ兄!」
と、俺が言うと、
「お前の方がすごいだろ、、」
と、いつもこう言い返されている。
ちなみに俺は習っている属性のうち、風属性以外は中級になった。簡単に言ったけど、すごいらしい。
とはいえ、人の持つ魔力量はそれぞれ限りがあり、俺は、初級なら12発、中級なら3、4発が限界だ。
なので、練習の後は魔力切れで、大体寝ている。魔力量は魔力を使い果たした後、回復を繰り返して、少しずつ増えていくらしい。なのでシュトラは2年もしているので、俺の2倍ぐらいは魔力がある。
ちなみにシュトラは剣を習っている。
指導についているのは、祖父の執事のリューベリックだ。
いつも燕尾服を着たままで指導している。
動きにくそうな服装なのに、めちゃくちゃ動けているのに驚いた。
ちなみに祖父のザクセンよりも8歳年上だそう、、、 (68歳、、、!?)
あと、俺が最近楽しみにしていることは、街を散歩することだ。
一人では散歩できないので、家族と散歩している。
ちなみに買い物はあまりしない。(飲食の)
散歩の理由は、ほとんどが買い物(飲食物などはメイド達がしてくれるそうで、服などの買い物ばかりです、、、)で、個人的には船を見たり、街を見たりする以外は退屈だったりする。
本を買ってもらおうとしたが、おじいさんの書斎に大量にあるそうで、そこで本を読むのが日課になっている。
そこで、うちの家がこの州(貴族制が残っているので、実質領地)の責任者だったことを知った。
あと、ここの州は「シュレスヴィヒ・ホルシュタイン」で、州都、この街は、「ハンブルク」と言う名前だそうだ。
ちなみに国の細かい地図がついていたので、一緒に見たのだが、、、
「あれ?、これドイツじゃね!?」
ついに気づく、
「この世界、あべこべじゃん!」、、、、、、
この話には出てきていませんが、もう一人の従兄弟であるオットーはママっ子なので、基本的には母親のホアセンスにくっついています。
将来が不安でしか無い、、、
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