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プロローグ 

本編に入ります。

統一暦64年 西暦2089年   ドイツ連邦王国 首都ゲルマニア


「はい、こちら日本国営放送より魔法世界(マジックワールド)ドイツ支社の首都ゲルマニアより、英雄「ジークハルト=フォン=ゴットルプ」の国葬を中継いたします。あの天災から64年が経ち、首都ゲルマニアを救った英雄が、今民衆に見守られながら、ゆっくりと葬儀会場に運ばれていきます。なお、参列者には、現国王とその弟様をはじめ、その同盟国の大臣級の方々が、科学世界(サイエンスワールド)からは、日本やロシアをはじめ、本来は魔法世界に立ち入りができないのですが、特別に訪問が許されたこともあり、一部の国家の首相クラスが参列される予定です。国葬開始は、本日午後1時からを予定しております。以上現地からでした。」




ある日、世界はまた一つに戻った。

世界を元の秩序に戻した者の名は「ジークハルト=フォン=ゴットルプ」という、、、






とある次元より、、、


「創造主様、いつまでもこのままで埒が明かないですよ。」


「わかっているが、どうすることもできんのだよ。なんとかせんか、お前たち!」


「私たちがですか?」


「そうですね、いっそパラドックスを起こしてはいかがですか?」


「いいねそれ!採用! それじゃあ君よろしくね。」


「えぇ、俺がするのですか?創造主様が行なった方が良いのでは、、、」


「え〜〜っ、俺めんどうなことしたくないから。 しっかり責務を果たしてこい。それまで帰ってくるなよ!」


「そんな〜」




夜のビル群は綺麗だ。その理由はキラキラしているから。

そしてこの光を作っているのが、残業を頑張る社畜たちである。


深夜、誰もいないであろう会社のオフィスに一つの明かりがあった。


「はあぁ、、、」

ため息をつきながらパソコンにしがみついて片手にはエナドリを持って仕事をしている。

既に6徹しているせいか、大きなクマが両目に、今にも死にそうな顔をして仕事をしている。


「この企画書は明日までかぁ、、、はあぁ、、、、、、」


この会社に就職してもうすぐ一年だ。


入社したのはいいが、自分の教育係の人はなにも仕事を教えてくれず、面倒な仕事を押し付けられて、分からなくても誰にも聞けない、手伝ってくれない、さらに残業代は出ない、給料も低い。

おかげで子供はもちろん、結婚もできず貯金も出来なかった。


ともあれそんなを思い出しつつ、眠気と戦いながらひたすら企画書を作る。



、、、いつの間にか、机にうつ伏せになっている。


「早く起きないと。」


そう思って起き上がろうとするが、起き上がれない。なんか意識も遠くなっていく感じがする。


「俺、多分死んだな、」


まさか、過労死で死ぬとは思ってなかったなと思いつつ、俺の意識は遠くなっていった。


「せめて、もうちょっとマシな生き方がしたかったな、、、」




「創造主様がやらないせいで、俺がすることになったけど、そう都合よく魂が飛んでいるか?」


と、おもっていると、ビルの一つに魂が浮かんでいた。


「ラッキーな俺、マジ神感謝!」


そう思いながら、魂を連れて行くものがいた。




目が覚めた。


あれ? 俺って死ななかったっけ?

あたりを見渡すと、上は白く霧がかかっているようだった。そして下を見ると、


「地球?」


地球が見える。

あれ、なんか大陸の場所がなんか違う気がするのだが、


「あ、起きたね。 よかった〜死んでなくて、まあ死んでるんだけどね。」


突然、目の前に変なのが現れた。

なんだろうか、天使のように見えるが、たぶん悪魔だと思うものが目の前にいる。しかも子供くらいのサイズの。


「不思議そうに見ているね。僕は神!キミの世界の神様だよ!」


なんかよく分からないことを言っているのだが。

コレが神?


「どうせウソだろ、俺に何がしたいんだよ悪魔。」


 ぎくっ、悪魔?は、「なぜバレたんだ」と言いそうな顔をした。


「悪魔じゃないもん! 神だもん!」


やっぱり悪魔だろう。しかも中身は子供ぐらいだろう。


「はあぁ、神の世話は大変なんだよっ!!」


そいつが何やらほざいている。てかもう神じゃないって認めたじゃん。 まあ、いっか。


「そうそう、本題に入ろう。 君は死んだ!既成事実だけどね。 けど君運がいいね! 今から生き返らせてもらえるんだから!」


「???」


頭がこんがらがりそうになった。こいつ俺をどうする気なんだ?

まあ、生き返らせてもらえるのなら、生き返らせてもらうんだけどね。


「何か条件はないのか?」


俺がソイツに質問すると、ソイツの口角が少し広がった。


「なんて素晴らしい人なんでしょう!! もちろんあるよ! 簡単だけどね!」


なんかテンションが上がりまくっているようだが、、、大丈夫かこいつ?


「君が死ななければいいだけだよ!」


なんかすごい簡単な条件だった。

もちろん俺の回答は、


「ならいいよ、生き返らせてくれ。」


その瞬間、


「おk、それじゃあね〜」


「はい?」


あっさりした回答を聞いたのだが、次の瞬間、


床が抜けた。


「うわぁぁぁぁぁぁーーー」

落ちた。正確には下に見えていた地球?に落下していった。


「こんな事になるんだったら生き返らなくていいって言えばよかった。」

意識が飛んでいく中、俺は思っていたが、


「言いそびれてたけど、返事がどちらでもこうなっていたけどね。まあ、がんばってね〜」


「俺の人生、運がなかったなぁ、、」

その言葉が聞こえながら、俺の意識は飛んだ、、、




、、、んんっ、ここは?


目が覚めた。


気づくと部屋の中にいるらしい。

天井が見える。木製の天井だ。

周りには、看護師!? あとお姉さんが俺の顔をのぞいている。


ここ、病院かな?


宇宙みたいなところから落ちたからな。助けてくれたのかな?

てか、上から落ちても案外痛くないんだなぁ。


そう思っていると、金髪のお姉さんが自分を持ち上げてくる。


年齢は20代だろうか。若そうに見える。


「ーーーー、ーーーー、ーーーーーー、ーー」


何語かわからないが、何か言っている。

てか、か、顔が近い、

気づいたら、めちゃくちゃ近くまで顔を近づけてくる。


ち、近い。 き、き、キスされる? もしかして?


バリバリに緊張する。


あれ?

そういえばなんで俺を持ち上げられるんだ?

ふと疑問になる。おかしい、俺は確か50キロ以上はあったはず。なのになんで?


「もしかして、俺、、」


「バンッ!!」


どこかからドアを勢いよく開ける音がした。


「ーーーーー、ーーーーー」


「ーー、ーーーーー」


男らしき声が聞こえる。

一人は声がでかい。それもかなりの


「バンッ!」

「ーーーーーー!」


部屋に男が入ってきた。

一人は若い男性、金髪のお姉さんぐらいの若さだろうか。そしてもう一人は、


「ーーー!」


おじいさん、それもゴツいおじいさん。

しかも俺を抱きしめて、顔の髭を俺の顔に擦り付けまくってくる。

すごいジョリジョリしてる。 タバコくさい、、、

あと、近くに立っている男の人がおじいさんを睨んでるのですが、、


はあ、このおじいさんのせいでキスして貰えなかったんだけど。

あとジョリジョリはあんまし要らない。


自分の手を見ると、なんか、すごい小さいのが分かる。


まあとりあえずこれで確信した。


はあ、、どうやら俺は赤ん坊に転生したらしい、、、

前作の一、二話のリメイク版です。


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