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坂本梧朗詩集  作者: 坂本梧朗
Ⅳ 第四詩集『蟻と土』     1997年刊
78/133

その14 摑む   コンベア

  摑む

               


事物(ヤツ)

見つめること

じっと

目をそらさず


逃げたくなっても

時には

身を切られるような思いをしても

ぐっと耐えて


これも肝心

肩の力を抜いて


やがて

ヤツが

顔面に汗をにじませ    

身動(みじろ)ぎを始める


その時だ

掴まえるのは




  コンベア

           

〈これをして

 その次にはあれを〉


しなければならないことが

常に頭にあり


その順調な消化が

不安の除去には必須で


少しでも躓くと

死を宣告されたように

落ち着きを失う


ストップ、ストップ!


今見えた骸骨は


次から次へ

自分自身も一緒に

墓場に追い立てている



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