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坂本梧朗詩集  作者: 坂本梧朗
Ⅲ 第三詩集『Recall Buddha』       1990年刊
59/133

その12 四念処私解

諸法は無我である

 あらゆる事物は

 縁起によって生滅変化しており

 我(不変の実体)を持たない

 また我執ではどうすることもできない


受は苦である

 縁起によって変幻する事象を

 感受することは苦痛である

 期待が裏切られるのを

 眼で

 耳で

 鼻で

 舌で

 身で

 そして意で味わうことは


我が身は不浄である

 この身体は贓物と糞尿に満たされ

 腐敗と消滅に帰着する


心は無常である

 この心は感受に捉えられ

 さまざまに移ろう

 快と不快に駆り立てられ

 一瞬間も同一でない


つまり

我が身の内にも外にも

堅固なものは何一つなく

すべてが動揺しており

執着しようにも()()()がないのだ


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