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坂本梧朗詩集  作者: 坂本梧朗
Ⅲ 第三詩集『Recall Buddha』       1990年刊
50/133

その3 ハイウェイ   休みをとって

   ハイウェイ


ラットンラトン

ラットンラトン

飲めや

ラットンラトン

ラットンラトン

唱えや  

ラットンラトン

ラットンラトン

憩えや

ラットンラトン

眼を閉じ

ラットンラトン

耳傾けよ

ラットンラトン

体の底を

ラットンラトン

流れる生命(いのち)


ラットンラトン

ラットンラトン

心の目を開け

ラットンラトン

星を眺めよ

ラットンラトン

星空の広さに

ラットンラトン

己とり戻せ


ラットン

生きろや

ラットン

走れや

ラットン

夢の中へ




   休みをとって


通りをふわふわと歩いて

高い丸椅子に座った

宙ぶらりんの私の

前に焼きうどんが置かれた


三日前に

退職を申し出た

それで決着したはずだったが

翻意を促された

条件を添えられて

また

考えなければならなくなった


昼食の椅子は揺れていた

床に届かない靴先を

波が舐めていた

潮が高まれば

呑みこまれるはずだった


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