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坂本梧朗詩集  作者: 坂本梧朗
Ⅲ 第三詩集『Recall Buddha』       1990年刊
48/133

その1 青春

懐かしい曲がかかって

僕が他人の幸福と

自分の幸福とを

金貨の裏表のように

重ね合わすことができた時代に

流行っていた曲で


あの頃の僕は

新型の爆弾だった

触れた者は

原形を保てなかった

僕の内部の一カケラで

ビートたけしぐらいなら四、五人

つくれたと思うよ


煌めく鴨川

市電の青白く光るレール

下宿までの夜空に

語り続けた夢


僕のなかには

世界への愛があふれていた

つつけば

頬をつたい落ちるほど

僕は感じていた

世界は自分を欲していると

三日後に

久しぶりに向き合う

愛しい人を思うときの

心のふるえ

と同じくらい確かに


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