表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
坂本梧朗詩集  作者: 坂本梧朗
Ⅱ 第二詩集『彷徨』     1985年刊
33/133

その5 休日

たどりつく おまえ


波ばかり続けば

小島はたしかに

一つの区切りなのだ


ひとり座ればいっぱいの小島の上で

膝を抱えて目を閉じる

陽よ 乾かしてくれ

塩気を抜いてくれ

おれはおれに戻りたい


訴えは

すでに空しい

なぜなら

あまりに小さな島 それに

おれはもう塩辛い なかまで


ぐるりの海 (うみ)

からい つめたい 水


小鳥の歌も

陽だまりのまどろみもなく

沈んでいく太陽

沈んでいく小島

からだは乾かないまま


からい水は目を襲い

口に飛びこみ

波が奪う視界の端に

ひっかけている

つぎの小島


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ