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坂本梧朗詩集  作者: 坂本梧朗
Ⅱ 第二詩集『彷徨』     1985年刊
32/133

その4 風鈴   第二期

   風鈴


風鈴鳴って

煙草ふかせて

髪の長い人魚のように

逃げていく風を

目の隅で見送りながら

ぼくは沈静な腰掛けに

あの日のように屈まって

悲しみを見ていました


思い出というよりは

見通しというような

冷風の吹く丘の上で

深い穴から湧き出る

清水のような悲しみを

汲み続けておりました


それがありえますか

いつもこうして

遠ざかってしまった場所で

悲しむばかりではないですか




   第二期


保守的と言われて

肯うほかなかった


なくしてしまった

あの吹くままに膨れる

シャボン玉

の伸びやかさは

ストローから離れると

ひと吹きの風で

こわされたから


肯おう

人や物資を吊り下げ

海を隔てた国まで

飛んでいける

気球

を打ち上げるために


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