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坂本梧朗詩集  作者: 坂本梧朗
Ⅱ 第二詩集『彷徨』     1985年刊
31/133

その3 ヌード劇場で

舞台で女は喘いでいる

うすい眉を寄せ

紫の唇を開け

あばら骨を浮かせて


揃えられた

赤いヒールの側で動く

素足が語る履歴


静脈の透ける

細い大腿が震え

のけぞる半身を支える

上腕に種痘痕


組んだ両腕に顎をのせ

俯した女は目を閉じる

付け睫毛がおとす

翳りの静寂

回転を始める床

戻ってきた女の顔

開いた目が眺めている

縄を打たれた男達の顔を


女は舞台の端を歩き

立ち止まっては股を開く


股の上を見れば

ガラスの眼の笑い


男も受難する

この席に座ることで


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