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坂本梧朗詩集  作者: 坂本梧朗
Ⅰ 第一詩集『帰郷』  1979年刊
25/133

その25 贈り物


結婚して退職する

同僚のお別れ会がすんで

娘の前には

タクシーが既に停まっていた


車が近づき

友達が声をかけた

乘らない、送っていくわよ


助手席だけ

空いていた


雨の日

カーブ

車はスリップして

鉄柵に衝突した

助手席のドアが開き

飛び出した娘の体は

コンクリート柱に激突した


半年後が

結婚式の

一人娘だった



   ☆


 端午の節句

 七五三

 誕生日

姉の男の子へ

娘の母親から

贈り物が届く


 娘がよくあなたの事を話しましてね

 あなたを娘として交際させてください


この冬も

姉の第二子の誕生祝いに

クッションのたっぷりした

ベッドにも

揺りかごにも

椅子にもなる

ベビーラッグが届いた


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