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坂本梧朗詩集  作者: 坂本梧朗
Ⅰ 第一詩集『帰郷』  1979年刊

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その2 十字砲火

僕は何回か倒れそうになる

打撃は頭を撃ち、体を撃ち

僕は血を流し、僕は希望を失う


やがて僕は

身をかわし、やり過ごし

休息することを学ぶ


僕は賢くなり

したたかになり

深くなる


様子を見て

僕はまた仕事を始める

前の仕事に

新しい仕事を重ね

僕は力を尽くして

仕事を積む


やがて

積み上げた仕事が

新しい、豊かな世界を

僕の前に開く


協力者達が

僕の前に現れる

僕は初めて

確かな人間の腕を

自分の腕に抱えて

歩くようになる

!


だが今は

一人で歩こう


十字砲火の中を

ただ一人で


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