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坂本梧朗詩集  作者: 坂本梧朗
Ⅰ 第一詩集『帰郷』  1979年刊
2/133

その2 十字砲火

僕は何回か倒れそうになる

打撃は頭を撃ち、体を撃ち

僕は血を流し、僕は希望を失う


やがて僕は

身をかわし、やり過ごし

休息することを学ぶ


僕は賢くなり

したたかになり

深くなる


様子を見て

僕はまた仕事を始める

前の仕事に

新しい仕事を重ね

僕は力を尽くして

仕事を積む


やがて

積み上げた仕事が

新しい、豊かな世界を

僕の前に開く


協力者達が

僕の前に現れる

僕は初めて

確かな人間の腕を

自分の腕に抱えて

歩くようになる


だが今は

一人で歩こう


十字砲火の中を

ただ一人で


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