表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
坂本梧朗詩集  作者: 坂本梧朗
Ⅰ 第一詩集『帰郷』  1979年刊
18/133

その18 おじさん   日記

   おじさん


また行くのかい

ポルノ見に

えっ

今日はヌードか

よく行くねえ

ほかにする事はないのかね

ほれ このう

もっと意味のある事さ

もっと人間の為になる

もっと人間を元気にするような

あんたも若いんだし

えっ

昼日中から

どうなっちまってんだ




   日記


一日の闘いに

疲れた。


睡眠不足で痛む頭と

光に耐えず閉じようとする眼で

日記帳に向かう。


――何を書くのか。


社会の酷薄を嘆く前に

その卑小さを笑い飛ばせ。


笑え、笑え。


俺が求めているものこそ

苦痛な仮面の裏側に

あいつも秘している熱い願い。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ