表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薔薇に棘はあれど、茨邸の魔女に棘はあらず  作者: 卯野瑛理佳
EP1.茨邸の魔女と失踪の王女
1/35

EP1.あらすじ&登場人物


◆注意書き◆


Episode1のあらすじと登場人物について記載しております。

あらすじにはネタバレはほとんどありません。

登場人物にはネタバレが含まれています。

その点ご理解の上、ご覧ください。


本編は一人称視点ですが、あらすじ&登場人物は神視点になっております。








◆あらすじ◆


エイネブルーム王国は、花々彩る常春の国。穏やかな気風の国民が恐れているのは、「茨邸の魔女」ことエヴァジェンナ・レヴィ(エヴァ)。王都の外れにある彼女の邸宅には、2000余年もの間誰も近づくことはなかった。

ところがある日、強大な魔力をも挫く「光の剣」を携えた青年がやって来る。隣国の王子・オスカーだと名乗るその青年は、光の剣の切っ先をエヴァに向けながら「オリビア王女を救出に来た」と告げる。

王女の行方など知らぬエヴァが正直にそう答えるもののオスカーは信じず、居候として茨邸で過ごすことになる。

エヴァは飛龍族のエイデンと共に人間を装って紅茶庭園を営み、そこで仕入れた情報を元に人助けをしている。実は「正義の魔女」である「茨邸の魔女」は、オスカーと共に小さな事件を解決しながらオリビア王女の行方へと迫っていく。







◆登場人物◆






一部、ネタバレを含みます。

名前の前に記号がありますが、重要人物は「☆」そのほかの人物は「●」で統一しております。

順番は登場順です。






☆エヴァジェンナ・レヴィ

王国中から忌避される「茨邸の魔女」。通称「エヴァ」。

人間の生は長くとも80年とされる世界で2000余年生きているとされているが、その正体は17歳の少女。「茨邸の魔女」は1人とされているがその実代替わりをしており、現在は130代目。

いずれの「茨邸の魔女」も同一名称を名乗り、漆黒の髪に赤い瞳を有している。その姿はこの世界では特異であり、人前に出れば一発で「茨邸の魔女」とばれてしまう。



☆アリソン・ヒューズ

現「茨邸の魔女」の仮の姿。アプリコットブラウンの髪とシーエメラルドの瞳が明るい印象を与える17歳くらいの西洋人風の少女。だが、中身は令和の日本を生きたアラサー女性。

紅茶庭園「ローズクラウン」を営みながら、使い魔であるエイデンと共に悪しき魔女を狩っている。

とっても少女趣味でそれは「ローズクラウン」の内装や彼女の服装に表れている。

最近の趣味は、劇団ルシフェルの劇の観賞と俳優ジュリアンの追っかけ。



☆エイデン・ヒューズ

炎を司る飛龍族の青年。本来の姿は小さなドラゴンで、実年齢は100余歳。人間換算齢は20歳程の為、人間の姿の時はそのくらいの青年に見える。エヴァには炎の魔力とアリソンの姿を与えている。

交流のある人々には、アリソンの兄ということにしている。



☆居候 (オスカー・オルガ/ルイス・グレイ)

強大な魔力をも挫く「光の剣」を携え、茨邸に乗り込んできた青年。プラチナアッシュの瞳を有した目は切れ長で、どこかクールな雰囲気が漂っている。

アリソンとエイデンには隣国の王子「オスカー・オルガ」と名乗るが、人前では「ルイス・グレイ」と呼ぶように言ってくる。

失踪したオリビア王女を探し出すため、「茨邸」及び「ローズクラウン」に居座る。

謎多き人物。



●ミア

10歳くらいの人間の少女。

病気で臥せっている母を生かす為に悪事を働いていたところ、エヴァに救われる。

初めこそ暗い印象が強かったが、エヴァ(アリソン)達と過ごすうちに持ち前の明るさを取り戻していく。



●カーター

風を司る天馬族の少年。本来の姿は小さなユニコーンで、人間の姿はミアと同じ10歳くらい。

使い魔としてミアを支え続ける。意地っ張り。



●シャルロッテ・パーカー

アリソンの友人。通称「ロッテ」。心配性で気が弱く、人に流されがち。カエルが大の苦手。

話の途中で行方不明になってしまう。



☆マリッサ・シアーズ

水を司る美魚族の少女。人間の姿は18歳くらいで、すれ違う人々が振り返る程の美貌を持っている。

ナルシストでエゴイストな性格をしているが、可憐な笑顔で本性を隠している。

花売りとして人間の生活に溶け込んでいる。美魚族の血筋がそうさせるのか恋をすると一途で向こう見ずな性分があるようで、とある事件の一因となっている。



●ディラン・ダグラス

王都フラワーリングの外れに住む20代の男性。爵位は男爵で、自宅周辺の土地を管理している。

貴族だが婚約者もおらず、女性にモテないご様子。小太りでロッテ曰く「カエル」。

物語当初はマリッサに想いを寄せているようだったが、とある事件をきっかけにアリソンに想いを寄せ、食事に誘う。気が多い。



●モーリー・ダグラス

ディランの母親。食事会にやって来たアリソンやロッテを値踏みするような目で見る。

顔には年輪が刻まれているが、その顔立ちから若かりし頃は非常に美しかったと思われる。



☆歌い手 (ルイス・グレイ)

ジャズクラブ「ブルーリング」で美声を響かせる青年。金髪碧眼を有したその容姿はとても麗しく、どこか中性的な印象を与える。アリソンとは彼の職場(?)であるジャズクラブで出会う。

プラチナアッシュの居候のことを知っている様子で、彼も居候と同様に「ルイス・グレイ」を名乗る。

女ったらしだが、どこか儚げな為アリソンの母性本能を擽る。



●ジュリアン

劇団ルシフェルの俳優で、花形スター。

女性の噂が絶えない色男で、役柄もそういった人物が多い。

アリソンの推し。

「花の王家」シリーズでは、パトリック王子役を熱演する。



●カルロス

劇団ルシフェルの俳優。ジュリアンとは真逆で硬派な印象を与える。

話の途中で女優のジェシカと結婚し、世の女性を悲しませ世の男性の恨みを買うことになる。

ロッテやミアの推し。

「花の王家」シリーズでは、ルイス役を熱演する。





以下、重要なネタバレを含みます。








☆パトリック・フローレス

歌い手の正体。

エイネブルーム王国の第一王子で、オリビア王女の双子の兄。

剣で闘うことと歌うことを愛しているが、王位継承第一位である為にそれを禁じされている。

自由に憧れており、王位を捨てて庶民として生きることを夢見ている。

13歳の誕生日から度々宮廷を抜け出し、ルイスと共に旅をしている。

17歳の誕生日には二度と戻らぬ決意をし、一人で宮廷を抜け出した。その際に旧知の仲であるマリッサと再会し、彼女の家に隠れ住むようになる。

マリッサの恋心を知ってか知らずか、利用する形となっている。



☆オリビア・フローレス

エイネブルーム王国の第一王女。パトリック王子の双子の妹。

実は幼少期に命を落としている。そのショックから精神を病んだ母(女王)の心を正常に保つため、パトリックが度々オリビア王女のふりをしている。オリビア王女の落命とパトリック王子=オリビア王女であることは「王家の秘匿事項」であり、片手で数える程の人物しか知らない。



☆ルイス・グレイ

プラチナアッシュの居候(初めにオスカ・オルガと名乗った人物)の正体。

19歳。エイネブルーム王国の騎士団に所属しており、パトリック王子の護衛を主に行っている。

パトリック王子とは幼馴染で、プライベートでは「パット」と愛称で呼んでいる。オリビア王女落命の際に傍にいたこともあり、「王家の秘匿事項」を知っている。



●オスカー・オルガ

南の隣国・フレアヴァルム王国の王子。オリビア王女の婚約者だがエイネブルーム王国のメイドと恋仲になり、駆け落ちをした。オリビア王女の秘匿事項を抱えるエイネブルーム王国側はかえって好都合と判断し、彼の失踪をひた隠しにしている。



●サマンサ

メイド長。15歳の頃から40年以上王家に仕えている。王家の秘匿事項を知っている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ