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爆縮と体温の機知(8)

極小のスティグマータ

昼間のアルコールに

罪悪感を持たず

枯れ果てた向日葵を

笑いながら見る

広大な黄色は

同じ分だけ茶色になるが

種だけはできる

あれを希望と呼んで

何が悪い


一粒一粒を

植えるまでの手間は

誰かが

やらなきゃいけないものだ

それは順番で

一人だけ

やらなくてもいいものじゃない

生きてきた命は

そうやって

少しだけ間延びするものさ

代わる代わるを

簡単に考える人間には

理解なんて出来ないだろうな


想像する先が

目にすることが出来ない光景でも

想像することに

意味を込めている

人の生き死にが

無様であろうとも

何処かで跡を見つけられるなら

それで良いのだ

究極の自己完結


熱帯夜の貼りつく湿気に

疎ましさを持たず

くたびれた部屋の天井を

笑いながら見る

壮大な時間は

同じ分だけ経験になるが

形だけはできる

あれを完成と呼んで

何が悪い


一秒一秒を

変えるまでの手間は

自分が

やらなきゃいけないものだ

それが人生で

一人だけ

やらなくてもいいものじゃない

死んでいく想いは

そうしてこそ

少しだけ間延びするものさ

努力、継続を

難しく考える人間には

理解なんて出来ないだろうな


終わりの先が

目にすることが出来ない光景でも

終わることに

意味を込めている

世界の生き死にが

綺麗であろうとも

何処かで傷を見つけられるなら

それで良いのだ

究極の自己完結

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