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Prologue
拝啓
桜の花びらが野球部員たちの手を煩わせているであろうこの頃。
お元気ですか、唐突ですが。
「多分あれは恋だった」、とは思いませんか。
私たちはお互いのことを想い合っていた、違いますか。
あんなに長く感じた日々を浪費してばかりいた。素直になれなかった。
結局そのまま、あなたのかたい「クラスメート」の肩書きをとれないまま、あの淡い日々に別れを告げることとなりました。
だからこれは、机上の空論。
あなたと私が幸せになるための、架空の物語。
敬具
過ちばかりの私
憧れのあなた様




