表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

初日で 泉田香里

今回も短い……頑張ろう。

自宅で明日の小テストに向けて、咲さんと勉強しています。と言いましても、私が教えているだけです。この方普通の人と違ってハンデを抱えている私は、授業・予習・復習をしっかりしているので赤点は取ったことありません。別に自慢なわけでありません。いえ、自慢にしか聞こえませんね。

しかし、教えるのにも一苦労します。やり方を教える時でも一から書いて、その答えの証明も書くので数学の証明みたいな感じがします。でも、耳が不自由な私に頼ってくれるのは素直に嬉しいです。


【ここだけ要点を押さえておけば大丈夫です】

「ありがと〜! さすがは私の親友だと!」


勉強会も終わり用意してあったお菓子を摘まみながら、談笑としました。話す事と言っても、田舎なので基本世間話になってしまいます。


「あっ、そう言えば…上原さんと一緒にいた人って誰だろうね? 息子だったり」

【それはないかと思います。親戚ではないでしょうか?】


今日駅前で見かけた男の子を思い出しました。見た感じ身長は170cmくらいでしょうか。軽く整えられた髪型にそれなりの顔つきをしていました。年齢は私たちに近いと思います。

だけど、あの目は印象に残っています。疲れ切った目を……。彼がどんな理由でこの街に来たかはわかりませんけど、ただ彼の力になりたいと思いました。


「でも、ちょっと好みの顔だったな〜」

【咲さんの性格に文句は言いませんけど、少し自重しましょう】

「別にいいじゃん。命短し恋せよ乙女って言う言葉があるんだから」

【咲さんのは節操がないと言うのです】

「そうゆうことに言うのこの手か!」


いきなり咲さんに手が私の脇に入りくすぐり出した。私も聞こえないだけで、感覚は健在です。つまり、くすぐりには普通の人同じ感じ方をします。

こうして、咲さんが帰るまで楽しい時間が過ぎて行きました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ