プロローグ 永倉優
シリアスに書くのはこれが初めてです。うまくないかもしれませんが、よろしくお願いします。
更新は不定期になると思いますが、早く書くようにします。
桜の季節も終わり、五月に入った。僕こと永倉悠は、田舎の街に住む母方の叔父が待つ駅に向かっている。
二両しかなく人も僕しかいない電車に揺られながら、流れる景色を眺める。畑が見え、その向こうには山々が見える。はっきり言うけど、僕からしても普通の田舎にしか思えない。だけど、母さんから聞いた話では田舎と都市の中間辺りの街らしい。
そうゆう処の判断は個人によるだろう。どっちでも構わない。どうせ、ずっといるわけではないから。
左手首にはめている青いリストバンドを撫ぜた
『仁木駅、終点でございます。お降りの際、お荷物をお忘れないようにお願いします』
ようやくか。
スポーツ用バックを肩にかけて、電車から降りる。
さすがに田舎とはいえ、自動改札口だった。今時、人の手やるのもないか。改札口を降りるとそこに広がるのは、思っていたのとは違った。
母さんの言った通り、家々が立ち並び近くには大型デパートがあった。田舎と都会の中間辺りの街だ。それも僕の主観によるモノだけど。
そして僕がこの駅を利用するのは,この街からいなくなる時だろう。いや、もっと別の場合かもしれない。
辺りのを見渡しても、買い物帰りの主婦など見える。その中で叔父と思える人物は見えない。
もしかしたら、駐車場にいるかも知れない。ここにあるのはバス停なので、駐車場も近くにある筈だ。
「お〜い」と呼び掛けられる声。声がする方を見ると、40歳辺りの男性が手を振っていた。不潔にならない程度のヒゲに、上着を脱いだスーツ姿。あれは間違いなく叔父だった。
叔父のところまで駆け寄ると叔父から軽くタバコの匂いがした。
「よぉ、以外と早く着いたな」
「乗る人がいなかったもので、停車時間も短かったです」
「敬語なんてやめろ。お前には居候先だろうが、俺にはそうじゃない。気にする必要はない」
堅いこと気にする人じゃないるのか。叔父と話したのは、もしかしたらこれが初めてかも知れない。母さんは僕が赤ん坊の頃に会った事あるらあいいが、赤ん坊の頃の記憶なんてないに決まっている。
「名前をいってなかったな。姉貴から聞いてるだろうが、上原満だ」
「永倉悠です。これからお世話になります」
「敬語はいらねぇと言ってるのに」
「これでもお世話になるので、ケジメです」
叔父が笑ってから車を取りに行った。一応ついて行こうと思ったけど、車を回すというのでおことに甘えて待つことにした。空気も都会よりか澄んで綺麗な感じがする。
僕はこの街で学ぶ。
それはどんなに辛くても、例えどんな障害があっても、どんなに辛くてもそこで一生懸命に生きている人たちから。
そして僕は考える。
自分がどんな風に生きてゆくかを。
読み終わりましたら、評価や感想等を聞かせて貰いましたら、参考にさせて貰います。