表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時過ぎても、想いは変わらず  作者: 美緒
第一章 再会
1/36

プロローグ

間違えて短編であげてしまっていたので、再度連載で掲載します。

駄文ですが、お付き合いいただけましたら幸いです。

しまった……


 グラリと視界が回転するのを他人事のように頭の片隅で思う。


 限界だった。


 一体どれだけの間食事をしていなかったのだろうか……それほど遠くはないはずのことなのに思い出す事が出来なかった。


 のどがカラカラだった。


 また奴らに叱られるなと自称的になりながらも、彼女は自分が倒れることになっても無理やり食事をとろうなどという考えは全くない。


 それは、遠い昔にいた彼に誓ったことだから違えることはしない。


 何か特別な理由がない限り。


 そんな中、もう忘れかけていた彼の声が聞こえた気がした。


----時和


 声が出ずに彼女の唇だけが動きその人物の名を刻むと同時に意識を失った。


 実際に音になっていたのなら、それは優しくも哀しみを帯びた旋律になっていただろう。しかし、それを聞く者も見るものもいなかった。


 驚くことに、彼女の体が次第に薄れていき姿を消した。


 その場にはいつもと変わらない静寂な雰囲気が漂いだし、彼女が居たがために漂っていた厳かな雰囲気は払拭された。


 それは同時に彼女が存在した形跡を残すものがなくなったことにつながる。

 

 後から彼女を探しにきた彼らが青ざめることとなるとは知らずに――――。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ