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第6話●初陣、ってやつ?

ついにバトルです。

何気にバトルノベル書くの生まれて初めてですw

(0章はノーカウントで)


「●」付いてるのでセイヤくん視点です。

音もなく前を走っていたユミィが左腕でオレたちに止まるように制すると、するすると右手の木に登り始めた。


「………………。」


そして木の幹に背を預けながら太めの枝の上でしゃがみ込むと、背中の矢筒から1本矢を引き抜いて自身の長弓にあてがい、すぐさま射出した。


「キャインッッッ!!」


悲鳴がした方向を見ると、30mほど離れた先で狼みたいな獣が首筋に矢を受けて悶絶していた。


……【集中】スキル、はんぱねーな……。


「セイヤくん!行って!」


「? お、おう!」


ユミィに言われるままに走り出し、その場にたどり着くと、兎の獣人の女の子がオレに向かって何かから逃げるように走ってきた。


「たっ、助けてっ!!」


その背後には、4頭くらいの狼みたいな獣が今にもその兎型の獣人に襲いかからんばかりに猛追していた。


しかもこの狼、普通の狼じゃねえな。

冒険者になったからか、魔素を感じる。


脅威度Eのモンスター、グレイウルフだろうな。


「おっ、おう!」


助けを求めて来た兎獣人と狼どもの間に急いですべりこみ、長剣を構える。


「喰らえ!【強撃(ラッシュ)!!】」


掛け声とともに強撃(ラッシュ)スキルで先頭の狼をぶっ飛ばした。


―――あ、しまった。


こ、このスキル、発動後は硬直時間がありやがるのかよッッッ!!!


クールタイムが解けないオレに向かって2頭目の狼が襲いかか―――


「キャンッッッッッッ!!!」


その狼が悲鳴とともにもんどりうって跳ね飛んだ。


見ると額に矢が刺さっていた。


―――ユミィ無双かよ……。

しかし、助かった! 残り2匹!!


「グルルルルル……」


牙を剥いてオレに威嚇しているグレイウルフ……。


「あわわわわわわわわ……。」


兎の女の子はオレの腰にしがみついて震えている。

なんか色々当たってるっぽいけど、革鎧の上からじゃよくわからなかった。


って、やばい!

目を離した隙に1匹しかいない? もう1匹は??


「そこっ!」


バギィィン


「ギャウンッッッ!!」


オレの死角から飛び掛かってきたグレイウルフを、後から追いついてきたアイが、丸太ん棒を横なぎで振り回して逆方向へと吹き飛ばした。


「よっし! アタシだってやっちゃうからねっ!

……あっここ!血が出てる??

もう大丈夫だからねっ!!【治療(ヒール)】っ!!」


ヒュンッッッ


「キャンッッッ?!」


兎の女の子に向かって唱えられた、アイの治療(ヒール)に気を取られたその時、集中無双のユミィから放たれた矢が、最後の1匹のグレイウルフの横頬を貫いた。


哀れそのグレイウルフは口から泡を吐きながら痙攣した後、煙となって消えた。


見ると、倒した他の4匹のグレイウルフも跡形もなく消えていた。




―――すたっ




音がして振り向くと、戦闘が終わったっつーことで臨戦態勢を解いたユミィが樹上から飛び降りてこちらに歩いて来た。


「……思ったより、なんも感じなかったな。」


そして、よくわからない事を言いながら、ぐっぱっぐっぱっと閉じたり開いたりしてる右手を見ていた。


っていうか、5匹中、3匹仕留めるとかよ、ユミィやばくないか?

マジでこの初戦のMVPだと思うわ。


「いやっ、ユミィまじで助かった……!

…しっかしお前、弓の腕前凄かったな……!!

狩人(アーチャー)になるとここまで違うんだな!」


ユミィだけに弓がすごいな!って言おうと思ったが、喉元で飲み込んだ。


「ん~と、、、わたし自分でもよくわかんないんだけど

めちゃめちゃ感覚とか集中とか、職業(クラス)

あがったよりさらにあがってた気がする。。。

――うんとね、うまく言えないんだけど、

実力以上のが出てたっぽいんだよね……。」


……え? なにそれ?


んー、、、確かに、言われてみれば、いつもより身体が軽かったような気がしないでもない……。

でもそれは、職業(クラス)の恩恵……、、、


いや、戦士(ファイター)にゃ、そんな素早さが上がるような恩恵はない、よな…………。


「あ、それたぶん、アタシの【祝福】スキルの

効果かも! あ~、よかった~!

ちゃんと発動したんだ~!!」


アイが丸太をぐるぐる回しながら喜んでいた。


てか危ねぇって!

ちゃんと周り見て振り回せよっ……!


「へ? アイちゃんどゆこと? それ。」


ユミィもぽかんとしながらアイに尋ねる。


「うんとね。アタシも使ってからわかったんだけど、

アタシの【祝福】スキルは自分以外の仲間(パーティメンバー)

ステータスを底上げするっぽい!

微々たるもんだけど、10%くらいは

上がったんじゃないかな?」


―――え、なんだそれ? チートかよ??


「だから【祝福】でバフを上げたセイヤの足に

同じ敏捷性Dのアタシが追いつかなかったでしょ?

そん時のセイヤの敏捷性はたぶんC-は

行ってたんじゃないかな?

ユミィの敏捷性もB+越えてただろうし、

器用度はもしかしたらAまで行ってたかも……!」


「「はぁっ!!??」」


衝撃の事実を聞かされて、オレもユミィも声を揃えて驚いてしまった。


「試しに馬車降りた時に、セイヤとユミィに

【祝福】を発動してみたんだ実は♪」


丸太を近くの木に立てかけて、頭の後ろに両手を組んで嬉しそうにアイは笑ってるけど、女神官(プリーステス)がそんなスキル使えるなんて聞いた事ない……。


やっ、やっぱコイツ(アイ)、聖じ―――


「……あっ! これ!!」


茫然としてるオレを横目に、ユミィが地面に落ちている何かを拾い上げた。


「これ、魔石じゃない? 魔素が結晶になったやつ。」


「あ、魔物(グレイウルフ)倒してドロップ

したやつかな?」


「ねぇ、こっちは牙と毛皮になってるよ。」


ユミィとアイは2人して、倒したグレイウルフが落とした戦利品を拾い始めた。


なるほどね。

魔物(モンスター)を倒すとこんな風に戦利品をドロップするのね。


こんな感じで魔石や素材を換金したりして冒険者は報酬を得るのか……。


成長するまでは無理にクエストに挑まなくても、少しは収入を得ることが出来そうだな……。


と、アイとユミィをぼんやり眺めていたその時――


「……えっと、もうお話しても、大丈夫ですか?」


「え?」


ずっとオレの裾を掴んで大人しくしていた、狼たちに襲われかけていた兎の女の子がオレに話しかけてきた。


ってーか、スマン!

すっかり忘れてた……!!


「あ、あのっ、危ないところを助けて頂いて

本当にありがとうございました……!」


「あっ、いやっ、そのっ、えっと……!」


頭を深々と下げるその兎の女の子相手に、実は人見知りが激しいオレはうろたえることしか出来なかった。


「いえいえ♪ 無事でよかった☆」

「大丈夫? 他に痛いとこない?」


ドロップ品を拾い終えたユミィとアイが、その兎の女の子に向き直った。


まぁ、これからこの子と積もる話もあるんだろうけどとりあえず、オレとユミィとアイの冒険者としての初陣はこうして完全勝利で幕を閉じた。




=========第1章・第1節 了=========




セイヤ:戦士(ファイター)

レベル1→2

筋力 C+

器用度 D→D+

知力 D

魔力 D

精神力 D

体力 C+

敏捷性 D

スキル:剣術1・筋力上昇1・強撃(ラッシュ)1

装備:長剣(鉄)・革鎧・革盾



ユミィ:狩人(アーチャー)

レベル1→2

筋力 D

器用度 B+

知力 D

魔力 E→E+

精神力 D

体力 D

敏捷性 B

スキル:弓術1・集中1・気配遮断1

装備:長弓(木)・革胸当・羽根帽子



アイ:女神官(プリーステス)

レベル1→2

筋力 C→C+

器用度 E

知力 C+

魔力 C+

精神力 A

体力 C

敏捷性 D

スキル:神聖術2・杖術1・慈愛1・祝福1

装備:ウッドメイス(丸太)・麻の法衣・太陽の髪飾り



セシル:????



アリサ:????

キリの良い所まで書き進める事が出来たので、

ストックした分を毎日1話ずつ更新させていただきましたが、

とりあえず書き溜めた分はここまでで終了です。

また、コツコツとストックして溜まったら更新させていただきますので、

もし続きをご希望でしたらのんびりとお待ち下さいませ。


まだしばらく1章~この3人のお話が続くと思いますが、

地味に怖いことに、この1~6話分トータルよりも長い1個の話とか、

本家にはごろごろしてるので、もし興味がおありでしたら是非そちらもご覧頂けたらとても嬉しく思います。


(2025/12/06)

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