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第5話◆お日さまみたいな髪飾り

アイちゃん視点の回です。

ちょっと短いかもですけど、

本家「セカスイ」ネタが何個か

散らばっています。

んーー――…………。

これ、メイスというより棍棒、じゃ、ないかな……?


帰りの馬車の中でアタシは、今日買ったばかりの武器(と呼んでいいのかわからない丸太みたいなやつ)の握りを確認していた。


まぁ、職業(クラス)を授かった時に一緒に手に入れた【杖術】スキルのお陰で、問題なく振り回せそうな気もするけど……。


なんか、錫杖?みたいのが良かったのかもしれない。


アタシは、見てくれのあまりの可愛くなさに、少しだけ棍棒(これ)を買ったことを後悔していた。


…………って、、、


「……?」


視線を感じてふと顔を上げると、向かいに座ってるセイヤと目が合った。


するとセイヤは、自分の頭を指さしたあとに、ニカっと白い歯を見せてアタシに笑いかけながら親指を立ててウインクしてきた。




「~~~~~~/////////」




アタシは思わずうつむいてしまった………………。


セイヤは、帰りに買ったアタシの髪飾りをジェスチャーで褒めてくれたのだ。


ギルドを出てお昼ごはんをみんなで食べたあと、装具屋さんをめぐってアタシたち全員の装備を一式整えた。

アタシたちのその装備の費用を融資しくれた村長さん(セイヤのパパ)にはもっかいお礼を伝えないとなんだけどね。


んで、セグおじさんの馬車を少し待たせて、ユミィとふたりで入った雑貨屋さんで一目惚れした黄色いお日さまを模した髪飾り。

即決で購入してさっそく自分の前髪に付けてごきげんな帰り道だったのだ。




―――だめだ。だめだめ。

アタシは神さまに仕える身なのだ。




清らかな乙女でないといけない。

男の子を意識するとか、

そういうのはきっと許されない。


…………って、アレ?

パパはママと結婚してアタシが産まれたんだよね?


確かママも修道女(シスター)だったよね?


あれ? アレ?




―――ま、いっか。アタシまだ15だし。

そういうのまだ早いよね。




と、アタシは自分の気持ちに気付かない()()をした。


「アイちゃんのその法衣、なんかカッコイイねぇ!」


行きと同じようにアタシの横に座っていたユミィが、アタシの法衣?(って言っていいのか?)のすそをツンツンと引っ張ってきた。


「いやいや。法衣ってほどでもないでしょコレ。

防具屋さんの1番安い僧侶用の布製の服だし。」


「えっでもなんかそれっぽくて、凛として

アイちゃんがすごく偉く見えるよっ♪」


「それ言ったらユミィのその革製の胸当てだって

シックな感じでイカしてる気がするけどな☆」


「ふふ~ん♪ ありがとアイちゃん!」


どうやらユミィもそのレザーブレストはお気に入りのようだ。

同じく購入した長弓を構えたら、一端(いっぱし)の狩人って感じがするもん。


ちなみに向かいのセイヤも、ユミィのより少しゴツイ革鎧に身を包んで、自分でも奮発したって言ってた鉄製の剣を眺めてにやにやしてる。


うーん。

アタシも含めて、みんなちょっと浮かれてるかもなぁ。


冒険者って楽しいばかりじゃないだろうし、キツいこととかツラいこととかもあるんだろうし……。


でもそんな空気が少しでも(やわ)らぐような安らぎを、女神官(アタシ)が与えられたらいいな。


って、そんなことを考えてたその時―――




「―――――シッ!!!!」




ユミィが突然人差し指を口に当てて、険しい目つきでアタシとセイヤに目配せしてきた。


「……!!??」


アタシたちの間に緊張が走る。


そしてユミィは御者台で馬車の手綱を引いているセグおじさんに駆け寄った。


「おじさん今すぐ馬車停めて。静かに。」


「……はァ?」


「いいから。」


言われた通りにセグおじさんは、森の中の街道をのんびり進んでいた馬車を端に寄せて停めた。


と、同時にユミィは馬車から音もなく飛び降り、目を閉じて両耳に手を当てて耳を澄ませ始めた。


―――これが【集中】のスキル……。


思わずアタシが感心していると、ユミィは目を開いて立ち上がった。


「……間違いない。女の人の悲鳴が聞こえる。

たぶん、襲われてるんだと思う。」


そう言いながらユミィは声がしたであろう方向を見据えた。


「おっ、おいユミィ、どういう「静かにっ」


戸惑うセイヤをユミィが制した。


ちなみに、アタシも馬車は降りてるけど、わりとおろおろしてた。


あ、そうだ。

せっかくだから()()試してみよう。

みんなバラバラになる前に。


そしてやる気マンマンのユミィが提案してきた。


「今からわたし【気配遮断】のスキル使いながら

女の人が襲われてるっぽいとこ向かうから

2人ともわたしのあとについてきて。」


「う、うん…………。」


「冒険者になったからには、魔物とかに襲われてる

ふつうの人とか助けないとねっ!」


意外って言ったらほんと失礼だけど、アタシたち3人の中で、ユミィが1番覚悟を決めていたのかな。


ユミィはアタシたちに両目をつぶってほほ笑むと、素早い動きで森の中を進んで行った。

(ユミィはウインクが出来ないみたいだ。)

なんか、思った以上に由美ちゃんがやる気出してて

作者もびっくりですw

昔から君は僕の言うこと聞かないよね……www

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