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第4話♥職業神さまの洗礼

ユミィ視点です。

旅立ちを丁寧に書きすぎて申し訳ない。

冒険者ギルドに隣接している敷地にある、ちょっと立派な神殿。


そこがわたしたちに職業(クラス)をさずけてくれるカスネル(さま)がまつられている、カスネル神殿だ。


この世界にはいろんな神さまがいるみたいだけど、わたしたちの生活に大きく関わっているのは、慈愛の女神さまのノネミア神と、職業(クラス)をさずけてくれるカスネル神かな。


だから少し大きめの街だとだいたいこの2柱の神さまの神殿はどこにでもあるし、わたしたちの生命と生活を見守ってくださるノネミアさまの神殿にいたっては、わたしたちが住んでいるとこみたいな小さな村にもだいたいあったりする。


ほかにも戦争と武器の神さまのブラスト神とか、大地と平和の神さまのザック神とかいろいろいるみたいだけど、実はあんまりよく知らない。


まぁいいや。

あんまわたし興味ないし。


そんなこんなでわたしたち3人はカスネル神殿に入って、カスネルさまがかたどられた神像の前で膝まづいた。




『―――汝の希望とする職業(クラス)を選べ。』




目を閉じて祈りを捧げると、頭の中におそらくカスネルさまであろう声が響いた。


そしていくつかの職業(クラス)の選択肢が頭に浮かんできた。




斥候(スカウト)

狩人(アーチャー)】←




さっきまでほんの少しだけ迷ってたけど、わたしは決めていた『狩人(アーチャー)』を選択する。


だって、なんか斥候って可愛くなくない??

こそこそしてて地味だし、やってること盗賊と変わんない気がするし。


わたしはもともと森に入って動物とたわむれたりするの好きだったし、羽根のついた装飾とかそういうのかぶるの狩人のイメージぽくて可愛いし。


そんな感じでわたしは【狩人】を選択した。




『承った。汝はこれより狩人(アーチャー)として

その道を歩んでゆくがよい。』




おごそかな声とともに、わたしの身体になにかがそそぎ込まれたような感覚になった。




―――フォン




ふおおおおおおおお!!


なんか! なんかわかんないけど!

わたしの身体になんかみなぎってくる!!


そして、頭の中にさっきの声とは別の音声が響いた。




『以下のスキルを獲得。

【弓術1】【集中1】【気配遮断1】』




へぇ。

スキル取得って、こんなふうな感じなんだ。


職業(クラス)補正とはまた別なのかな。


でもなんか身体が軽い気がするし、感覚?も前より少しだけとぎすまされた気がする。

これが職業(クラス)補正なのかな??


なんか、なんか面白い!!




「―――ありがとうございました。」


わたしはカスネルさまにお礼を告げて、目を開けて立ち上がった。


同じように洗礼を終えたセイヤくんとアイちゃんとも目が合った。


「……2人も終わったみたいだな。」

「んっ。おつかれさまっ♪」


ふふっ。ふたりともめっちゃ笑顔で嬉しそう!


「―――職業(クラス)と共に授かったスキルは、

行使し研鑽することでレベルが上がることもあろう。

また、各々のたゆまぬ努力によりステータスが

上がることで、それぞれの基本職に基づいた

中級職への転職(クラスチェンジ)も可能となるであろう。

では、君たちにカスネル神の加護があらんことを。」


神殿の神官さまが言葉をかけてくださった。


「「「ありがとうございました!」」」


わたしたち3人はその言葉に頭を下げて、カスネル神殿をあとにした。




* * *




神殿を出てふたたび冒険者ギルドをおとずれたわたしたち3人は、そこで冒険者登録してギルドカードを発行してもらった。


「おおっ! 『セイヤ:戦士(ファイター)』だってよ!

いやぁ、カード見るとじわじわと実感するな!!」


さっき3人で座っていたテーブルで、また3人で果汁やお茶を飲みつつ少し余韻にひたりながらおしゃべりしている。


ほんとはさっさと装備とかも揃えて、そろそろユボーラ村に戻らないといけないのかもしれないけど、ちょっとひと休みってところかな。


帰りも馬車に乗せてってくれるセグおじさんはどこで時間つぶしてるのか知らないけど。


「アタシもさぁ、神官か修道女か迷ったんだけどさぁ、

神官だと前衛で武器持つことも場合によっちゃ

あるじゃない? 修道女よりはさ。

セイヤの後ろに護られてるだけとかなんか

アタシ、ピンと来ないっていうかさ~。」


「あぁ~! その方がアイの身体能力も活きるもんな!

そんで次になるやつとか先も色々見えてくるしな!

ちょっと頑張れば格闘僧(モンク)とかなれるかもだし。

だから女神官(プリーステス)にしたってわけか。」


転職(クラスチェンジ)のことかな?


「そそそそ! アタシは戦えて癒せる冒険者を

目指したいんだよね!!」


そう言いながらアイちゃんが右腕でガッツポーズをつくった。


「でもよ、お前らのことは何があっても

オレが護るからな。」


めずらしく真面目なまなざしで、セイヤくんはわたしとアイちゃんを見つめてきた。


―――えっ、ちょっ……!


思わずときめいてしまったじゃんか……。


アイちゃんも少し赤くなってうつむいてるし、セイヤくんも照れ隠しになんか黒いシュワシュワした果汁みたいのをあわてて飲んでた。


なんかむずがゆいような空気で、しーん としてしまった。


「ねねねね! 2人の職業(クラス)はわかったからさ。

んで、どんなスキル授かったの?」


流れを変えるってわけじゃないけど、わたしはレモン果汁が入ったお茶をひとくち飲んで、気になってたことを切り出してみた。


「あ、狩人(アーチャー)のわたしは、

【弓術】と【集中】と【気配遮断】の

スキルをもらっちゃった♪」


まずは言い出しっぺのわたしから開示しないとねっ。


そして2人も自分のギルドカードを確認してから答えてくれた。


「あー、オレは戦士(ファイター)っつーことで、

【剣術】【筋力上昇】【強撃(ラッシュ)】かな。」


「んー、アタシは女神官(プリーステス)だから

【神聖術】のスキルもらえたんだろうけど、、

もともと使えてたからかな? なんか

最初からレベル2だった「はぁぁぁ!!??」


アイちゃんの言葉におどろいたセイヤくんは過剰に反応してたけど、わたしも地味にけっこうおどろいている。


初級職でスキルレベル2って、よくわかってないわたしでもけっこうなことじゃないかと想像できたからだ。


やっぱ精神力Aともなると違うのかな?


よくわからないけど。


「んで、あとは【杖術】と、あとなんか【慈愛】?

ってやつと【祝福】?ってやつ?

イマイチ効果わかんないけど。。。」


―――は?


いやいや。

いやいやいやいや。


待って待って待って。


わたしもセイヤくんもスキル3個しかもらってないのに、アイちゃんは4個もらったってこと?


あ。もうすでに【神聖術】持ってたから、あたらしくいっこ別のスキルもらったのかもしんないな。


ふと横を見ると、さっきまで嬉しそうにはしゃいでたセイヤくん(リーダー)は、また自尊心を傷つけられたのか、少しだけ哀しそうにうつむいてしまっている。


う――――ん、、、


この子(アイちゃん)、やっぱ聖女かもしんないわ。。。

個人的に戦闘とかなんかよりも

実はこういう話の方が好きだったりしますw

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